当塾は、大学進学を見据えた小学生指導、中学生指導から高校生指導までを行う形にかじをきろうとしています。
そこで、大学進学を見据えた受験について今週は考えていきたいと思います。
今日は導入の意味を込めて、大学進学を見据えた受験の考え方について。
大学進学を見据えた受験
受験には中学受験、高校受験、大学受験があります。小学受験もありますが、これは数がそれほど多くないので割愛させてください。
進学と言う意味で考えるなら、一応のゴールは大学になるでしょう。もちろん大学院もありますが、こちらはいわゆる世間一般の考える受験とはまた違った世界だと思いますので考えないでおきましょう。
この先、私自身の指導の根幹の一つでもありますが、大切な考えがあります。それは上に書いたようにゴールは大学ということです。
その途中の受験はどうしても途中経過、通過地点になります。付属校に行った場合でもそうです。今日の大きなテーマは、大学進学までの受験は全て「通過地点」であるという点です。これにまつわる2つのお話を今日はしましょう。
途中の受験をゴールにしない
まず一つ目ですが、それは途中の受験をゴールにしないことです。中学受験なら中学合格を、高校受験なら高校合格をゴールにしてはいけないということです。あくまでも大学進学をベースに考えた場合のことです。専門学科や高等専門学校のように、就職のために進学する場合は今回は考えません。
受験というのは、程度の差こそあれ受験者であるお子さんには大きな負担がかかります。勉強がまず第一ですが、その他プライベートを犠牲にしたり、成績や偏差値、内申点などが足りないから上げなくてはいけないプレッシャーもかかります。
その分、合格した際には大きな喜びが得られることと思います。ただその一方で、反動から勉強への意欲が下がった状態で進学する子も一定数います。そして進学先でのレベルの高い授業についていけず、進学校に行ったのに大学受験が振るわなかったなどの事例がよくあります。
甚だしいのは中学受験です。高校受験と比べると、中学受験は本人もそうですが保護者の方の負担が大きい受験です。原因の大半は受験者がまだ小学生であることです。ある程度自分でできることが増えている中学生や高校生ではない分、親御さんが世話を焼く場面が多くなります。中学受験では本人より親御さんの方が先に音を上げてしまうことが多いのですが、原因はここにあります。そしてお子さんも小学生ですから、我慢が限界に達すると勉強をサボったり親御さんに反抗してしまう場面も多くなることと思います。
そのせいで親御さんの中にはお子さんに「合格したら勉強しなくてもいい」「合格したら楽になるよ」とニンジンのようなものをぶらさげてお子さんを督励する人が出てきます。自分自身が合格すれば楽になると思い込みたいのだと思います。お子さんだってしんどい受験を耐えているのですから、「終わったら楽できる、勉強しなくてもいいんだ」と考えてしまうのも仕方ないように思えます。
ですが、当然ながら進学というのは進学先で勉強することにほかなりません。受験合格をゴールにしてしまうと、その先を考えなくなってしまうというのはここにあります。はっきり言うと親御さんの間違いです。そしてこれもいずれ話題にしますが、大学の付属校などに進学する場合も例外ではありません。
ですから私は、あるいは当塾では、お子さんに受験の段階から大学への話をしていきます。高校に合格することは大切ですから、もちろんそちらに重きを置きますし、学習指導もします。けれども、とにかく高校に合格さえすればいい、という視点には立ちません。大学受験の際にこうなる、というふうに必ず先を視野に入れた話を継続してしていきます。一回で通じるとは思っていません。何度も繰り返し同じように話をしていきます。
通過地点をどこにするかという意識
もう一つは、通過地点をどこにするか、すなわちどういった高校などを進学先に考えるべきかという視点です。進学を考えるとなると、偏差値が高い学校などを進学先に考えたくなるのはよくわかります。偏差値が高い学校ほど、難関大学への合格者が多いのは事実ですから、それを間違いだといっているのではありません。
ですが、私が考えたいのはそこだけではない進学先への見方です。そして、私の進学指導の根幹にあるのはここです。
例えば偏差値が65以上ある進学校にギリギリで入るか、55程度の中堅高校に余裕で入るかという違いを考えましょう。進学実績を考えれば進学校の方が有利なのは明らかですが、進学校での速い授業に埋もれてしまったり、周りの意識に流されて適性に反して国公立大学に下手にこだわったりすると、関学などの私立大学にも合格しない可能性が高まります。その仕組みについてはどこかでお話しします。
一方、中堅高校に余裕で入り、周りよりも優秀な成績を取り続けた場合、国公立大学にこだわりがないのなら、私立大学であれば指定校推薦を含めて進学への可能性が進学校より高まります。また、国公立大学にこだわる体制のない高校であれば、自然と皆と同じ流れで私立大学に向けた授業科目を選ぶようになったりしますから、その中でも皆に埋もれず高い成績を保ち続け、高いモチベーションで受験に迎える可能性も高まります。
逆に負けん気が強くて一生懸命取り組んでやるという意識が高いお子さんなら進学校の方がいいという選択肢が出てきます。国公立大学、とりわけ京大や阪大のような難関国立大学に合格者が多い高校というのは、おおむね周りの皆が当たり前のようにそういう大学を受けるという意識が醸成されています。その流れに入って切磋琢磨できるタイプのお子さんなら、進学校の雰囲気に引っ張ってもらう方がいい結果につながることもあるでしょう。
選び方は多種多様ですし、それぞれに一長一短があります。長くなるので今日全てをお話しするのは避けますが、大切なのは性格面を含めたお子さんの適性にあります。
おわりに
このように大学をゴールにするならぜひとも高偏差値の進学校へ、というのが100%正解とは言い切れなくなるのが通過地点の大切さなのです。そして、その適性をお子さん、親御さんと情報を共有しながら見つけていき、最適と思われる通過地点を一緒に探していくのが塾の目標でもあります。
明日以降はいろいろな受験の仕方、進路の道筋を考えていき、その仕組みやメリット、デメリット、お子さんの適性における向き不向きなどを話題を分けながら考えていきたいと思っています。

