以前に書いた話の続きに戻っていこうとして、二つほど違う話をはさんだが、話を戻していきたい。

私立大学と言ってしまうと幅が非常に広いが、ここでは早稲田や慶応のような東京の大学は抜きにして、関西の私立大学に話は絞っていきたい。
関関同立
まずは関西の難関と言われる関関同立に受かる子の傾向。
ここは実は国公立大学と似ていて、中学生段階では勉強にほぼ困っていない子が該当する。公立中学の内容であれば、特に塾などを使わなくても、学校の授業と宿題等だけでも80点を大きく超えることが当たり前になるレベルが必要になる。
分かれ道になるのは高校からで、高校内容の授業で全科目にわたって勉強できること、理解できることが国公立大学に合格するための道であって、全科目には理解が及ばないが、英数理(理系)、英国社(文系)であればそれが可能な子が関関同立を目指せる層になる。
科目ごとに要求されるレベルは大きくは変わらないものの、その科目数の違い(とりわけ数学)が国公立か関関同立かを分けているだけと思っていい。
当塾でも関関同立を志望する高校生には、英語などは国公立大レベルの参考書を用意する。
産近甲龍
関関同立の下、産近甲龍はどうかというと、入試問題を見ればわかるけれども特別な難問は少ない。学校などで配られる参考書や問題集が解けるなら十分対応可能なレベルと言って良い。
つまるところ、高校の授業に問題なくついていけるレベルであれば合格はできるということになる。
「でも、そうはいっても産近甲龍に落ちる子多いよ」と言われるかもしれないが、これはもう一言に尽きる。学校の勉強をちゃんとやっていないからだ。もちろん高校の定期テストのような問題が出るわけではないけれども、高校の教科書レベルの学習がきちんとできていれば余裕をもって対応できる。「産近甲龍対策」などと銘打つ必要もないくらい。
では、産近甲龍に進学する子の中学時代は?となるが、中学時代に成績がオール3程度ではよほど性根を入れ替えて一から勉強しなおすくらいの覚悟がなければおぼつかない。まともな高校授業に追いつける学力があるとは考えられないからだ。オール4付近くらいの成績をもって中堅の公立高校に進学し、そこでトップ層まで行かなくとも上位に位置する成績になる子が産近甲龍になる。
意外に思うかもしれないが、「中学時代そこまで成績は悪くなかった」と自負するような子たちほどこの層にぴったり当てはまる。
その他の大学
大阪工業大は?関西外国語大は?など細かいことを言い出すときりがないので、ざっくりと「産近甲龍より偏差値が下の大学」と切り分けてしまう。
この辺りの大学は中学時代オール3程度でも合格する子がいる。この辺りの大学の入試問題になると、下手をすると高校入試と見間違えるような問題も散見されるからだ。トップ校で成績がいい子なら高1で受けても合格するのでは?と思うような問題になる(英語など)。
この辺りの大学に落ち着いた子たちを見ると、「ほとんど(あるいはまったく)勉強しない子」が該当する。それは中学時代も高校時代もそう。親御さんから「早くから塾に通っていたのに」、と嘆息されることも経験したことがあるが、それは正直なところ「塾に通っただけ」状態であった子たちが多い。
少なくとも「その時が来たから勉強しなくちゃ」という意識があれば、時の運に負けたとしても産近甲龍までで止まることが多い。それもなく怠惰に過ごしてきた子たちの行き先がそれ未満と思っていい。
厳しい言い方だが、真摯に勉強する姿勢の有無が問われる。大学に行くんだから当たり前だろ、というのは置いておいて。そしてその真摯な姿勢を作る時期が早いほど大学入試には有利であり、それを少しでも涵養できるお手伝いをしていくのが私の仕事だと思っている。

