親御さんへのお願い「努力の芽を摘まないで」

勉強

中間試験が終わり、日常の勉強が再開して進んでいく。今は学校授業の進捗に合わせて勉強内容を指示して取り組むものもあれば、ある程度自由に任せて得意な科目や好きな科目、あるいは苦手だからどうにかしたい科目などを選んで取り組んでもらうこともある。

本当に実のある勉強をしたい、あるいはわが子にさせたいと思うのであれば、自分自身が動く状況が普通であることが求められる。家庭でのそれが難しいのは、意志の妨げとなるもの(スマホやゲーム、マンガなど)が多いことにある。

塾に来れば否応なしに勉強する以外ができないから、最初はイヤイヤあるいはのろくさ取り組み始めている子たちであっても、いつしか「できる問題が増えている」「覚えたことが増えている」、結果として「テストで手ごたえが得られる」といったやりごたえのようなものに出会うようになる。私も指導の最前線にいて、目の前の子たちがそういったやりごたえに出会う瞬間を幾度となく目にしてきた。

ここからが本題になるのだが、わが子の成績アップは親御さんにとって大事なことは言うまでもない。塾通いさせるくらいなのだから当然だろう。そこで大切に考えておいてほしいことだが、わが子の成長の芽を摘まないように気を付けてほしい。ほんの些細なことがその芽を摘みかねないということをお話ししたい。

特に成績が今まで振るわなかった子の場合、原因が今の単元にとどまっていない、場合によっては小学生分野までさかのぼっていく必要もある。ここを乗り越えて基礎から取り戻していくなら想像をはるかに超える時間と努力量が必要になる。それでも少しずつ成長の兆しを見せる子は相当以上の努力をしてきている。そしてそれが続くのであれば、どこかで必ず成長カーブは急上昇を描き始める時が来る。

ここで問題になるのは、時間のかかることにしびれを切らして「なんでこんなに時間もお金もかけて成績が伸びないの?」と子供の努力を無視して目に見える数字に飛びついた発言をしてしまうことだ。努力を見てもらえず、理解もしてもらえずにまだ反映していないというだけなのに数字にのみフォーカスして小言を言われてしまうと、努力に価値を見出すことができなくなる。すべてが水泡に帰す。それだけならまだましで、「努力したって意味がない」と子供の心に深刻なダメージを負わせかねない。それはいつか勉強以外の面で顔をだす。その時にはもう手遅れになりかねない。

だから今の時期だからこそ考えてほしい。そして努力をしているわが子の姿を肯定してほしい。そしてその姿勢を最後まで続けてくれた親御さんの場合、100%に極めて近い確率で受験はうまくいっている。それは高校受験で届かなかった場合であっても、のちに大学受験で花開くことも含めてだ。

最後になるが、読んでいらっしゃる方がおられるので付け加えたい。これは今いる塾生の親御さんに対するメッセージではない。今の塾生の親御さんにそんな人はいないと確信しているからだ。わが子の努力を、全幅とまでは言えないかもしれないが信じてくださっている。ですので、どうか「私の事か?」「うちの子の事か?」と思わないでくだされば幸いです。

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