過去問研究の重要指標「正解率」

受験情報

大学受験の話だが、11月になると推薦入試、一般公募が始まる時期になる。

高3生に尋ねてみたが、クラスメイトにもいろいろな大学を受けに行く人がいるという話を聞いた。

そんな話を聞きながら大学の過去問練習の確認をしていたが、入試問題を解くにあたって気を付けてほしいポイントはいくつもある。

そのうちの一つの話をしてみたい。これは大学受験に限らず中学入試でも高校入試でも同じことが言えると思う。

それは、入試は100点満点を狙いに行くものではないということ。受験は競争試験なので英検のような検定試験のように合格点が設定されているわけではない。とはいうものの合格ボーダーになる得点率は存在するし、よほどのことがない限り毎年おおよそその率は変わらないので、まずはそこに向けてどのように点数を積み上げていくかが勝負になる。

その際に参考にすべきものに、各問題の正解率が挙げられる。昨日は高3生にこの点を中心に指導を続けたが、この正解率ごとに問題を色分けして過去問を振り返るように話した。以下はこの塾生に話した内容を口調だけ変えたものと思ってほしい。

まずは70%を超える問題。これは合格者なら必ず正解しているであろう問題、言い換えるならここで間違えるのは不合格者だ。合格と不合格の別れ目なのではなく、ここがだめなら門前払いと言われてもおかしくない問題だ。これを間違えているなら「このままいけば落ちるぞ」と考え、何が何でも正解すること。今の段階でこれを間違えたのなら、必ず正解に至る考えの流れを見返して再現できるように復習しなくてはいけない。

次に50%程度以上の正解率になる問題。実際はここが合格と不合格を分ける分かれ道になる。ここを着実に正解できるようになると、合格者のラインに入っていける可能性がグッと高まる。70%超えの問題がクリアできれば、次にこのレベルでどれだけ正解を積み重ねられるかが大切になる。

最後に30%を切るような問題。ここは正直なところできなくても問題はない。合格者でも結構間違えている問題だと考えていいからだ。もしも答えが見つかってしっかり解けたならアドバンテージになると考えるだけでいい問題だ。

まとめるなら、50%前後以上の正解率の問題に正解できる力をつけること、ここが合格を決めることになる。大学によっては入試ガイドと一緒にくれる過去問にこれらを公表してくれていることがある。参考にしながら過去問を研究しなくてはいけない。

公表してくれなかったら?その時は塾の先生などに聞いてみればいい。今までの過去問研究量からおおよそ上のような問題レベルの色分けは可能だから、私であっても「これ間違えるのはやばいで」や、「ここはできればラッキーと考えていいよ」などアドバイスはできる。

高校入試でも一緒で、高校入試はもっと色分けが明確にできやすい。受ける予定の高校を考え、どの問題ができていなくてはいけないかをアドバイスし、過去問練習ではその問題が何なのかを色分けしてその問題が解けるように取り組むべし。類題演習を他の問題集でする場合であっても、この色分けに従った類題を選択し、確実に解けるように練習することで合格に近づける。

余談だが、市販の問題集に「受験生の50%以上が解ける落とせない問題」というド直球なタイトルの本がある(他シリーズもある)。参考にしてみるのも一つではないかと思う。

正解率はただの客観的データではない。それを自分自身の受験環境に置き換えてどのように解釈し、どのように勉強していくのかを示す指針になる。

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