2日にかけて塾の指導における姿勢のお話をしてきました。


大学受験のための勉強 ≠ 高校受験勉強
塾の姿勢として明確に掲げたいと思っているのが、「大学受験のための指導」です。
高校受験をメインにしている塾では、いかに高校に合格するかが大切です。ただ、自分自身の受験生としての経験も踏まえて言えることですが、高校に合格するための勉強と大学受験の勉強は全くの別物です。
そのせいもあってか、高校ではトップ校に行ったにもかかわらず、それ以下の高校からでも十分狙えたはずの大学にすら合格できない子をたくさん見てきました。中学生から高校生への勉強の渡し方に失敗したことが原因と思っています。
ですから、私は塾での指導の中で、明確に「大学受験のための勉強」を打ち出していくつもりでいます。
高校は通過点
以前にも書いたことがあるのですが、私は高校を「社会に出るまでの通過点」、レースゲームなどのチェックポイントのようなものと位置付けることにしています。
高校を出ると、就職すれば「会社員」「公務員」など、専門学校や大学に行けば「学生」という社会でのある種の身分を手に入れることになります。
ですから、私はお子さんたちがどういう身分を手にするか、そしてそのために通過するチェックポイントを高校と考えています。高校受験で高い偏差値の高校に行ったかどうかは、全く関係ないとまでは言いませんが、その先の大学進学を約束してくれるわけではないのですから。
ですから、私もお子さんも、そして親御さんも一体になって、どういう通過点を歩ませていくかを考える場、それを高校受験にしたいと考えています。
具体的な指導
例えば、高校受験がある程度余裕になるくらい学力が高いお子さんなら、学校範囲に準じながらレベルの高い問題で復習していってもらえればそれで充分です。進学塾のように早い先取り授業を行っても、結局受験間際に受験対策で時間を使ってしまうのは何とももったいない気がします。
逆に学校の成績が振るわないお子さんなら、受験校のレベルを上げるために頑張るのももちろん必要ですが、それ以上に進学した先でコツコツ勉強できるよう、基礎基本を徹底してコツコツ暗記など努力する勉強に振り向けたほうが、大学受験で少しでも上位の私立大学などに進学できる可能性は上がります。目の前の高校受験にとらわれすぎない指導が大切になる場面もあります。
上のどちらでもなく、平均点~やや上位くらい、通知簿で4が多いタイプのお子さんなら、上位校を目指させるか、中堅校に余裕で入る方向を目指すかも考えていきたいと思っています。上位校を狙えば、受験でも上位の大学を狙える可能性が高まる半面、無理をして成績を落として受験にまで影響を及ぼすおそれもあります。逆に中堅校に余裕で入った場合、成績上位を維持しやすくなる一方で周りに流されてずるずるレベルを落とすリスクもあります。そういった進学先での状況まで勘案して、志望校選びと学校での勉強の提案をしていけるようになるのが理想です。
総合指導の出番
これらを実現するために必要なのが、個々のお子さんの力の見極めです。それは単なる学力や点数もありますが、それだけではありません。上に挙げた進学先を決めるうえで大切なお子さんの性向であったり、高校入学後の勉強に対する資質の見極め(特に数学)などもそうです。オールに近いくらいの好成績で高校に上がったとしても、数学適性の低いお子さんだと瞬く間に数学で躓き、見るも無残な点数になるなんてざらです。
このような資質の見極めは、テストの点数や模試の点数、通知表の評定のように表に出た数値だけでは測ることができません。日々の勉強を付きっ切りで見守り、勉強の姿勢や何に引っかかりやすいのかなど、およそお子さんの勉強にまつわるあらゆる面を見続けてきた結果で判断できるものです。
そして、その結果で判断するために大事な見極めを「直接指導」で、見極めのために必要な時間を「長時間指導」で、得られた情報を的確に伝えて、勉強の進め方や進路の決め方に対して助言や提案を差し上げるための「総合指導」を実施するのが私の理想とするところです。
そしてその結果はいつ出すか。そのゴール地点をこの塾では大学受験に定めようと思っているのです。
おわりに
ここまで、大学受験を意識した指導と、そのために当塾がとっていく姿勢についてお話をつづけました。
いったんこの話題については終わりにし、明日からは改めて学習情報を中心にお話を続けていきます。
