学校の不祥事と受験について

中学受験

少し前の話題だが、私立高校2校で、修学旅行での抗議船や、部活動の移動の車内などでいたましい事故が続いた。

これらの事故に対して何か言及したいわけではないものの、こういう事故もそうだが、学校や学校行事等で何かしら事故なり事件なり不祥事が起こった場合、そこが実は受験を考えている学校だった、興味のある学校だった場合にどう考えればいいのだろう。

私が持つ基準として考えたほうがいいと思っているのは、「その不祥事に学校がどこまで責任があるのか」という視点と、「学校の校風、様子などに関わるものかどうか」という視点の二つだ。この手のタイプの場合は、その学校の受験は再考した方がいいかもしれないと思っている。

まず一つ目だが、例えば「いじめなどを学校でも気づいていたのに放置した、握りつぶした」、「裏口入学や不正経理など、学校側が主体としてかかわった事件だった」のように、学校側の責任が重い、あるいは学校側が故意に起こした事件の場合などが考えられるだろうか。こういう場合は、もはや学校の問題であって、同情の余地が少なそうだ。

もしくは先に挙げた修学旅行のように、抗議船の活動の中身や学校法人の政治思想などの問題はいったん脇に置くとして、下見段階で先生が船に乗って安全を確かめていない、生徒に対するコース案内が不十分など、あまりにも準備がお粗末すぎるとなると、これも重大な過失と言って差支えなかろう。

次に、先生などが個人で起こした事件の場合。たまにニュースなどで耳にするのは、学校の先生が痴漢で捕まった、自分の学校の生徒と不適切な男女の関係になった、暴力をふるってけがをさせた、などがそうだが、これは正直なところ学校に管理しきれる問題なのかが難しくなる。「内容によっては」、というのがこのケースだろう。私立校などなら恐らくそういう先生は解雇してしまうだろうし、公立高校でも公務員として何らかの処分が科され、どちらであってもあるいは刑事罰が科されるなどし、今後同じ学校に関わる可能性が低いので、上の事例に比べれば、言語道断で再考すべきとは言い切れるか悩ましい。

さらに、生徒が個人で起こした事件などの場合。これはさらに難しく、その生徒個人の問題であったり、家庭環境などの問題であったり、極めてプライベートな事情が絡むことがあるだろうから、先生が起こした不祥事よりさらに、学校の関与の可能性が小さくなる。こうなると、もちろん不祥事の背景事情に依るので100%言い切るわけにはいかないが、生徒個人の事件を理由に学校そのものの受験を思いとどまるか否か考えるのは、少し早計かもしれない。

このように、「学校がどのくらいっ不祥事にかかわったか、あるいは不祥事に対して責任があるか」は、不祥事を理由に受験を考え直すうえで大事な視点になる。

多少踏み込んだ考え方ではあるが、中学でも高校でも大学でも、受験を考える際にはポジティブな情報だけで考えるわけにはいかない。事件や事故などのネガティブな情報も考慮する必要はあろう。

二つ目の視点についてはまた明日考えてみたい。

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