2回に分けて書いてきた学校懇談の話はこれでおしまい。中3の話。


中3の懇談は、一気に進路懇談へと形を変える。
懇談の段階である程度成績の数字は決定しているので、受験してもある程度大丈夫そうな高校の目星などがつき始める。
この段階になってくると、先生によるところはあれど、志望校(希望調査などで確認している)に対するコメントがもらえるようになる。
まずは「このまま頑張っていきましょう」という趣旨のコメント。これは、これまでの進路データ等に照らしても、合格の可能性が高い子に対して使われる表現だ。この場合は、次の二つに話を切り分けて考えること。
ひとつはその志望校が、ずっと希望していた熱望校や地域トップ校、すなわち志望校が変わる可能性が限りなく低い場合。この場合は、「このまま頑張って」の部分にしっかり心を向けて夏に臨むべし。「大丈夫みたい」と高をくくって油断すると、落とし穴はいくらでもある。先生はあくまでも「このまま頑張って」行けば大丈夫という条件を付けていることに注意したほうがいい。
もうひとつは、実力に見合う高校を目指す場合のように、志望校の決定が流動的な場合。この時は、もう少し上の学校に手が届く可能性も模索してみてもいいかもしれない。その場で先生に「では〇〇高校はどうでしょう?」と聞いてみるのも一つの手だろう。即答できない可能性もあるし、その場は濁した答え方しかしてくれない可能性もあるが、先生に「この子は上の高校も目指したいみたい」と思ってもらうだけでも、聞いてみる価値はあるだろう。
逆に、「今のままでは難しいかも」という趣旨のコメント。これは現場感覚でいうと「無理だから志望校を再考しましょう」という意味になる。過去のデータに照らしても、合格の可能性や実績がないか、著しく低い場合にこういう言われ方をすることになる。
はっきり言い切ると、この先生の予想はかなり正しい。よほど当日の点数と内申点にギャップがあるようなタイプの子ならわからないが、たいていの場合、内申点と当日の点はリンクする。なぜなら、中3生は6月に市内学力調査を行っているので、ある種模試のような感覚で当日の点数との相関を測ることができているからだ。

おそらく取りうる選択肢は2つだろう。挽回の可能性があるかどうかを考えるという道と、どのあたりの高校に狙いを定めなおすか、という2つだ。
2つとは言ったものの前者は相当厳しい。先にも述べた通り先生の予想はかなり正しいからだ。この予想が覆るには、ふたを開けると倍率が低かった、などの運の要素もある程度考える必要がある。とはいえ、運の要素を今からあてにするのは間違っている。この場合は、必死で夏から2学期にかけて挽回できるよう努力をし直す必要がある。トップ校の場合はそれでも厳しいがそうではない場合、変わり方によっては道が開ける可能性は低いがゼロとは言い切れない。もっとも、これまでその努力が足りないから今の評価になっている、という前提だけは忘れてはならない。
後者の場合、公立高校に加えて私立高校もある程度視野に入れる必要がある。志望校選びの話はいずれしたいと思っているが、希望する公立高校以外にも、似たようなレベルで大学進学などの実績がよりよい私立高校を選ぶ道もある。懇談の時間は限られているので、高校の情報までぶつける時間は少ないかもしれないから、通っているなら塾に相談するなどの方策をとる必要があるだろう。その場合であっても、夏以降の努力は欠かしてはいけない。「下げたから行けるだろう」というよくわからない油断でさらに深みにはまる可能性はある。
切羽詰まるというほどではないものの、相当程度の覚悟を強いられる可能性もあるのがこの時期の中3生の懇談になる。
