上位層と下位層の勉強の差(定期試験編)

尼崎では、来月に期末テストが待っています。中学3年生はその前に市内学力検査(実力テスト)があります。

定期試験前になると皆さん、試験勉強を始めることになります。試験になって「低い点を取ろう!」なんて考える人はたぶんいないと思いますが、結果を見ると90点以上をとる上位層から20点も取れない下位層に分かれてしまいます。

今回はこの差について考え、日々の勉強の改善に役立てられるようなお話ができれば、と思います。

演習の差

上位層はしっかり演習を積んできます。例えば数学であれば教科書例題などの基礎の問題から、問題集の応用・発展問題まで、範囲の問題を「何回も」「繰り返し」「わかるまで」解きまくってきます。わからなければ質問したり解説を熟読したりするなどして「絶対に解決させよう」としてきます。この演習の「量」と「質」が確保されているため、試験の問題も文字通り「秒で」解き切って満点近い点数をたたき出すわけです。

一方で下位層の傾向ですが、「量」「質」ともに低くなります。提出課題に指定されているので、範囲の問題は一通り解くとは思いますが、埋められたら「以上、終わり!」となってしまいます。当然期限はギリギリになるので繰り返しもありませんし、わからなかった問題は赤ペンで解説の丸写しで終わりです。

意識の差

ここでいう意識とは、課題意識や目的意識といったものを指していると考えてください。

上位層では「できるようになる」「いい点を取る(満点を取る)」という意識が強い傾向があります。それが上の演習にも表れてくるのです。できるようになるために「繰り返す」、できるようになるために「わかるまで読む、聞く」わけです。

下位層の場合、目的意識は極めて希薄です。「〇〇点取りたい」といった明確な目標がない、もしくはあったとしても「そのために必死で覚えるぞ!」といった意識が薄いため、演習の差となって表れてくるのだと思います。

計画性の差

上位層のような「何回も」「繰り返し」練習をするためには、大切なものがあります。

時間です。

試験範囲が発表される時期(2週間前くらいが一般的)になってから始めても時間は足りません。学校の授業は試験前の期間であっても進みますし、部活動も1週間前にならないとお休みになりません。家に帰ってからの時間で全ての教科に演習時間を割くのは困難ですし、時間が迫ってくると気持ちに余裕もなくなります。

下位層の生徒の場合、範囲がわかっても勉強に手を付けず、直前になってから提出課題だけやってしまうだけで済ませようとします。そして当日の朝学校に来て「全然見直せてないわ~」などと友達に話して悲惨な点数を取るわけです。

一方上位層の生徒は、「ふだんの勉強から」意識して勉強しています。おおよそ試験範囲のめどがつけば、1か月くらい前から学校のワークや塾の問題集などを繰り返し練習するようになります。テストの時期、範囲を早く見定め、「早め早めに」勉強を進めておくことで「量」「質」を確保しようとします。そこまで明確に「試験」を意識していなかったとしても、日常から「早め早め」の意識はできているものです。

勉強の改善のために

まとめになりますが、「上位層の生徒にあるものが下位層の生徒にはない」というのがそのまま差になって表れるわけです。

もし、今勉強の成績が振るわなくて、何かを変えなければならないと考えているのであれば、まずは「何がないのか」を意識してみてはいかがでしょう。

練習量と練習の質、早め早めの意識、明確に「いい成績・点数をとる」意識などなど・・・。

これらをまずは頭に置いたうえで、勉強の仕方を指導してもらって初めて成績は上がります。当塾でもその意識をまずは持ってもらったうえで練習をする、暗記をする、という流れに持っていくよう日々努力しています。

やる気になればどこまでも応援します。

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