以前、こんな日記を書いた。

テストの平均点について触れた話だったが、平均点は通常50~60点くらいで推移するものだ。これは作成者側がそうなるようにしているからなのだが、最近はその平均点が大きく変わってきているようだ。
ひとつは上にもあるように、平均点が大きく下がる現象がみられることが増えた。別に上の日記に限らず、社会平均点が30点台だったのも見たことがある(日記とは違う学校)。
学校の先生の作問が下手になった、と先生の悪口を言う意見も見られたことがあったが、私はそれ以上に、学力の低下や、授業形態の変化が子どもたちに合っていないことによる成績の伸びにくさといったものの影響が、先生方の想像をはるかに超えてしまっているのではないかと思っている。先生には、いたずらに平均点が下がるようなテストを作るメリットは考えられないからだ。
さらに、上の日記の事例では、最も多くの人数が分布した得点帯(最頻値)は0~9点、つまり一桁得点の層だ。いくらなんでもひどいと思わざるを得なかった。高得点者でも90点台がほとんどいなかったので、試験自体難しかったのはあるだろうが、それでもずいぶんな結果だった。
もう一つは、平均点ではわからない成績分布の中身の問題だ。
例えば平均点が50点だとすると、50点近辺の子が最も多く、そこから離れるほど人数は少なくなっていく、正規分布の形を思い浮かべることだろうが、実際はそういうケースは少ない。高得点者と低得点者の人数がフタコブラクダのように分布していたり、少ない超高得点者が平均点を引き上げ、平均点前後から少し低い~かなり低い層にかけてなだらかに分布している、といった様相を呈していることが多い。数だけで言えば、平均点以下の層の方が分厚くなることもある。
これははっきり言えば二極化。それも簡単な説明がつきづらい二極化だ。なぜか。
今の中学生は、昔に比べて通塾率が高い。少子化もあって、一人ひとりの子に対して教育費をかけやすい、いろいろな学力層に対応した塾の形態が出現し、多様化したことなどが理由としてあるだろうが、いずれにしても通塾率が高い=試験対策や個別指導などの対応を受けた層が多いにもかかわらず、成績分布の偏りが、はっきり言うと悪い方向に変化しているのだ。これは学校が悪いのか、塾が悪いのか、家庭教育の問題なのか、教育行政の問題なのか、あるいは子供たちや子供たちを取り巻く環境の問題なのか、一言で説明がつく問題ではない。
いずれにしても、こういう現状は逆に言えばチャンスだ。何度か言ってきたことだが、多くの子が沈んでいる現状は、気持ちを入れて浮上のための努力をすることで、現状を簡単に抜きされる可能性が高まっているという意味に解釈できる。幸いと言っては何だが、今の塾生にはその意気を感じさせてくれる子が多い。
みんな頑張れ、頑張って今よりも上に行こう。

