市販教材について

参考書情報

今日から少しずつ、市販の参考書や問題集やドリルなど、まとめて市販教材と呼ぶことにしますが、これらについてのごく個人的なレビューを不定期に書いていくつもりでいます。

実はこれも構想段階ですが、塾でも今後は市販教材も適宜取り入れるつもりでいますので、今回はレビューに先駆けて市販教材のメリットとデメリットを、主に塾教材との対比を主としながら考えてみたいと思います。

基本的にカギカッコつきの教材名はすべて、実際に売られている教材の名前です。

市販教材のメリット

書店で目にする市販教材は実に様々です。これらを塾教材と比較した際のメリットをお話しします。

まず大きいのは見た目のメリットです。市販教材は塾教材と異なり、書店で手に取って買ってもらうことが大切になりますので、カラーページが豊富で、大判で見やすいものが多いです。また、解説部分にかわいらしいキャラクターや、すみっコぐらしやちいかわのような人気キャラクターを使ったものも、特に小学生向けに多く見られます。キャッチーと言う意味では、「うんこ漢字ドリル」なんてのもありますね。特に小学生男子には刺さるタイトルではないでしょうか(と言いつつこのシリーズは大学入試の英単語集もあります)。

これがすべてメリットと言えるかどうかは疑問はありますけれども、少なくとも勉強に対するとっつきやすさを演出するという面では非常に効果的と言っていいでしょう。

次がわかりやすいタイトルだと思います。「教科書ワーク」や「教科書ぴったりトレーニング」など、教科書に沿ったものだと一発でわかるもの、「とにかく基礎」や「ひとつひとつわかりやすく」シリーズのように、基礎的な内容に特化したものだと一発で分かるものが多いです。これも書店で手に取ってもらうための工夫ですね。一方で「ハイクラス徹底問題集」や「最高水準問題集」のように、タイトルからして難問がそろっていそうなことが伝わりやすい問題集もありますね。

選びやすさ、教材が目指すレベルなどの内容のわかりやすさという点はとてもいいと思います。

塾教材の場合、選ぶのが塾の先生ですから、タイトルやページの装丁の派手さよりも中身である問題の量や難易度、問題レベルの構成などが重視されます。塾の先生が現場の目で厳しく吟味されるので、教材メーカーさんにとっても、見た目の派手さだけで売っても通用しないのです。そういう意味では硬派なものが多いという見方ができます。これだけを言うと、中身がいい分塾教材に軍配が上がりそうですが、そうは簡単に言い切れません。

市販教材には塾教材よりも優れた点がもちろんあります。これがもう一つのメリットで、自学自習に向いている教材が多いのです。詳しい解説、親しみやすいデザイン、これらは自分自身で読みながら調べながら確認しながら、勉強していくにはとても使いやすいと言えます。塾教材は塾が授業で使うという前提がありますから、お子さんが一人で読んで理解して進めて、という使い方に向く教材はあまり多くありません(とはいえ、ちゃんと存在はしますし、特に理科や社会では私もそのような塾教材をチョイスしています)。

見た目の良さ(デザインなど)、わかりやすく選びやすいタイトル、そして自学自習に使いやすい構成、これらが市販教材の塾教材に勝るメリットと言えるでしょう。

市販教材のデメリット

一方でデメリットはないとは言えません。メリットで述べたデザインなどが影響して、問題練習量が少なくなりがちなのが市販教材のデメリットのその一です。

塾教材は問題量がとにかく豊富なものが多いです。授業内の演習や宿題など、問題を使う機会がとにかく多くなりますから当然でしょう。そういった塾での使用に耐える教材となると、とにかく問題量が豊富でバリエーションも豊富なものが多くなります。私も塾教材を選ぶ基準の一つが問題量の多さです。

市販教材にも問題量が豊富で塾教材に負けないものが少なからずありますが、その中身は塾教材に負けず劣らず硬派なつくり(白黒刷りでキャラクターなどは使わない)になっていることが多いです。

もう一つは、種類の豊富さからくる選びにくさです。上で話したメリットである選びやすさの裏返しになってしまいますが、複数の出版社が同じようなターゲットに向けて出版するので、どれにしようかと考え始めると沼にはまる感じになりがちです。

例えば中学生用の「学研ニューコース」「チャート式」「くわしい」という参考書のシリーズがありますが、これらは全てオーソドックスな学年別の学習参考書ですし、レベル帯もほぼ同じです。数学を例にとれば例題、解説、類題、練習問題、その他特集といった構成になっているのはほぼ同じです。当然ながら学習指導要領にのっとっている分、中身の単元だって同一です。

ネットでレビューを見るのもいいですし、詳しい人に聞いてみるのもいいですが、いずれにしろしっかり考えて選ばなくてはいけないのが少々骨になります。

ついでになりますが、アマゾンその他ネット通販でもこれら書籍は買えるのですが、選ぶ際は必ず最初のうちは書店で手に取って見てみましょう。シリーズが気に入って効果があって、では2年生になっても同じシリーズで、ということになれば、通販を利用すればいいと思います。

おわりに

これから不定期に市販教材のレビューを書くつもりです。ページ右側のカテゴリーを細かく分けて作るつもりですので、該当する学校、科目を調べてご覧になってみてください。

また当塾でも、これからも塾教材はしっかり使うのに変わりはありませんが、塾教材は問題集をメインにして練習に利用してもらい、普段の学習には市販の参考書を積極的に活用していく方向性を模索しています。そのための参考書研究の一端もレビューの中でご紹介できればと思います。

よい学習に資するお話ができるようにしたいと思います。

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