自分への約束と強さ

塾の授業あれこれ

昨日は、小学生に自分にする約束について話をした。

次のテストで100点を取る、逆上がりができるようになる、お題はなんでもいい。自分で「これをする」と決めた約束は大切なものだ。

なぜ大切かというと、「破っても誰にも迷惑がかからない」からである。親としたお手伝いなどの約束を破って親に叱られるのは、親からの「やってくれるもの」と思っていたことを狂わせるからだ。親であろうが、他人にした約束を破ると、他人に迷惑をかけることになる。

一方で、自分にした約束は誰にも迷惑がかからない。それがどうした、と思われるかもしれないが、これはとりもなおさず、「自分のさじ加減でいくらでも破れる」ということに他ならない。

自分でする約束の重要さはここにある。守り通し、貫き通せるか否かが、すべて自分自身の意思、あるいは意地のようなものかもしれない、にかかっているのだ。そこで自分に負けると、ハードルはいくらでも下がる。ついにはなくなってしまう。

「ここで自分に負ける人間が、俺の言う『弱い人間』やで。俺は弱い人間は大嫌いや。目の前から消えてほしいくらい嫌いや。頭が悪い子も、勉強ができない子も、俺は全然嫌いじゃない。けど、弱い人間だけは死ぬほど嫌いや。でも君らにだけ言ってたらずるいから、俺だって強くなろうと思って毎日いろいろやってるぞ。だから俺も君らも一緒に強くなろうな。」

人生は修行だ。教える立場に湧き上がる傲慢の類をかなぐり捨て、子供たちと一緒に、私も強い人間を目指して修行の日々である。

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