今日から不定期で市販の参考書のレビューといいますか、解説といいますか、紹介のようなことを書いていこうと思います。
同時にこの教材の使い道などを通じて、当塾の指導体制についてもお話しできればと思っています。
書名ごとにお話しするか、テーマごとにお話しするか、その時々によって変わりはします。
今日は書名を挙げ、中学生の基礎向け、くもん出版の「基礎固め100%」シリーズのお話をします。
宣伝目的ではないので、リンク等は貼りません。画像だけ見ていただきましょう。

参考書の紹介
この「基礎固め100%」シリーズは、名前の通り基礎固め教材になります。勉強が苦手だったり、科目が苦手だったり、点数が伸び悩んでいるお子さん向けになります。
基礎固めの参考書は多くで、見開きの左側のページで新出単元の解説をカラフルなイラストを混ぜながら行い、右のページで実際に練習する、という体裁になっています。
実際にこの教材もそうで、左側はカラフルな解説ページで右側は類題練習のページという構成になっています(社会だけ少し異なります)。
「中学基礎固め100%」の特色
ほかの教材と異なるこの「中学基礎固め100%」シリーズの特色は、問題量の豊富さにあります。
ほかの基礎固め系統の教材ですと、右ページの類題練習が問題練習に使われるのですが、このページの問題数はとても少ないことが多いです。
その一方、「中学基礎固め100%」の場合は右側の練習ページだけでなく、数単元ごとのまとめ問題なども豊富で、練習量という面で差がつきます。
問題量が多いと言いましたが、やはり本書も基礎固めがメインの参考書ですので、参考書や問題集などの教材全体の中で見渡せば、問題量は決して多いとは言えません。「基礎固め系参考書の中では練習量がピカイチ」だ、という認識が正しいと言えます。
とはいえ、基礎固めをメインにしたいくらい勉強が苦手なお子さんを相手にするのですから、あまり問題量が多すぎるのも考え物だとは思います。やる気をそいでしまいかねませんからね。実際当塾でも、英語が苦手なお子さんに1冊前学年の文法の冊子を渡し、1~2か月で1周解いてくるよう指示したこともありますが、こういう場合には多すぎず少なすぎない問題量がちょうどいい塩梅でした。
気になるところ
基礎固めに対する手厚さの裏返しになってしまうのですが、1教科が1冊ではありません。他の基礎系教材の場合は社会を除き、おおむね1教科につき1冊ですが、「基礎固め100%」は違います。
上に紹介した表紙の画像のように、英語なら「単語・読解」と「文法」の2冊に分かれていますし、ほかの科目であっても1科目につき2冊に分かれています。
すべてをこの教材で勉強するならほかの基礎系教材より2倍費用が掛かり、練習量が多い分、たっぷり勉強する必要が出てきます。
ただこれは難点というわけではありません。英語なら単語と文法と読解のように英語学習にまつわるあらゆる分野に手を伸ばそうという教材の姿勢だと思います。他の基礎系教材ができるだけコンパクトにして負担感を持たせすぎないようにしている中(これはこれで大切なことです、負担感を減らすのは苦手な子にとっては大切です)、こういう風に基礎であっても量をこなさせようという本が対極にあるのはいいことだと思っています。
難しい本には手を出すのを躊躇するけれど、かといってたくさん練習できるようにはしたい、というのをちょうどいい具合に両立できるともいえるかもしれません。
塾での活用とおすすめの科目
上でも少し書きましたが、当塾では基礎力が不安なお子さんに、個別に与えて期限を定めて解かせることがあります。
塾全体の取り組みとして、家で勉強する代わりに勉強する場を作ろうという考えでいる今、成績があまり高くないお子さん、基礎力に不安があるお子さんを対象に与えるレギュラー教材にしていく候補ナンバーワンであるのは間違いありません。
おおむね全教科にわたって基礎力に不安がある方にお勧めできる本ですが、とりわけお勧めしたい科目は英語、数学、社会です。
英語は特に文法がおススメで、練習量が豊富ですから学校ワークや塾の教材などでレベルの高い問題に取り組んでいける橋渡しに十分なれます。
数学は計算・関数がおススメです。基礎力が不安なお子さんの場合、まず大事なのは応用ではなく基礎問題、とりわけ計算問題や関数の定型的な問題(yをxの式で表せなどの問題)のように、英文法と似たパターン練習がしやすい分野に絞っていくのがスタート地点です。そこにおいてわかりやすめの解説とそこそこ豊富な問題量がぴったりはまりやすいでしょう。英文法同様、そこから学校ワークその他の問題への橋渡しにもってこいです。
社会がおススメなのは、段階を踏んで問題練習ができる点です。解説ページもこの手の基礎系参考書の中では豊富ですので、まずはここを読んだ後に基本的な事項が答えられるか、多少実践的な問題に触れて知識が使えるか、こういった段階を踏んだ勉強がしやすい構成はこの本くらいです。
おわりに
今回は「中学基礎固め100%」を紹介してみました。いずれこの基礎系参考書の他の書籍も紹介していきたいと思いますが、練習量を重視するなら、のちに他の教材を買い足すのではなく、できるだけ1冊で1シリーズで取り組めることを重視したいのであれば、基礎系参考書の中で最もお勧めしたいのはこの本です。
また準備ができれば違った本の紹介をしていきたいと思います。

