私立高校のメリットはさほど大きくない

進学・受験あれこれ

無償化ということで、私立高校への進学を考えやすくなった。阪神地域は、前にも書いたが、ちょうどいい私立高校が薄く、公立高校の倍率は、多少下がったとはいえ依然高いまま。

ところで、私立高校を積極的に選ぶ理由は何か、と考えると、そこには「設備がキレイ」「受験指導が充実」「推薦枠が多い」などの理由が考えられるだろう。

ただ、私立高校出身(高校入学組)の私の経験からも間違いないと思っているのだが、授業などのメリットは思っているほどない。何せほぼ全員が公立中学校から来たのだもの、当然ながら授業は公立高校同様、高校1年生の最初から進めていくことになるのだ。時間割などで優位になる、と思われるかもしれない。私立高校は土曜にも授業するところが多い。公立高校とここで差がつくと思うかもしれないが、正直なところ、それだけで差がつけられるほど高校の勉強は甘くない。

次にいい先生が公立高校より多い、という考えもあるかもしれないが、はっきり言って、高校の先生は高校の先生であって、予備校などの名物講師とは違う。先生たちは粛々と授業を進めるのみ。(悪口のように聞こえるかもしれないが、私個人は、学校の先生にはぜひそうしてほしいと思っている。)公立高校との違いは、「定期異動がない(公務員ではないから)」ことくらい。他校に引き抜かれたり、予備校の講師に転身したりする人も希にあるが。

どうしてこれらの勘違い(こう言い切る)が起きるのか、ということなのだが、根拠のない憶測でしかないのだが、「中学受験」のイメージが私立高校にはついて回っているような気がしてならない。業界にいるとそんな風には思わないが、そうでない人たちにとっては「私立=中学受験=できる子が多い」というように感じる人は少なくないのではなかろうか。

これは一面では正しいと思う。中学受験で入った子たちは、数学などの進度で公立中学生に1年以上のアドバンテージ(大きい)を持っている。ただ、それはとりもなおさず、中学入学組が受けられる恩恵でしかない。高校から入った子たちにとっては、状況は公立高校も私立高校も一緒だ。

こうなると、私立高校が公立高校に対してかろうじて持っているアドバンテージは、というと「私立大学への推薦枠が多い」ことくらいだろう。どこにも進学先がない、という状況を避けやすいことはメリットと言えるかもしれない(後ろ向きな理由だが)。

ここまでくると、「私立なんか受けなくてもいいと思ってるのか?」と言われるかもしれないが、私の中で受ける価値が大きい私立高校はもちろんある。大学の付属校だ。成績が良くないと希望の学部に行けないかもしれないという点はあれ、進学校ではない分授業内容は易しめ(ただし探求学習など中身は深い)、過剰な先取りも必要ないので部活動などにもしっかり取り組める。受験の結果、いい大学に行けなくなるかもしれない、というリスクがゼロに近くなる安心感が持てる。

改めて高校受験を考える人に向けて。大学受験を考えた際に私立高校のメリットは、公立に比べても、ゼロとは言わないまでもさほど大きくはない。それよりも進学実績などをよく見て、自分が或いはわが子は、ボリュームゾーンのどのあたりが目指せるのかなどをよく見極めてほしい。可能なら塾の先生などにアドバイスを仰いでほしい。

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