高校の進学実績の見方再び

大学受験

新年度に入り、公立高校が少しずつ今年の進学実績をホームページで公表し始めた。

何度か書いてきたことではあるが、高校の進学実績を見るうえで大切なのは、「合格者のボリュームゾーン」、「私立大学の合格者数は延べ人数」にある。

一点目のボリュームゾーン。単純に考えれば、最も合格者数が多い大学がボリュームゾーンと言えると思うだろう。ただ、それはあくまでも「合格者の」ボリュームゾーンであって、「志願者の」ボリュームゾーンではないという点には注意が必要だ。例えばある高校で、近畿大学合格者が100名いて、最も多かったとしよう。ただその内情は、近畿大学が第一志望、関関同立や国公立大学の併願合格者、推薦などの合格者が併存している。そして往々にして、第一志望者で合格していくケースは少ない。合格者の多くは併願者だというのも考えに入れておかなくてはいけない。

次に二点目の延べ人数。国公立大学は、推薦であれ何であれ1校につき1回しか合格できないので、合格者イコール実人数と考えて問題ない。一方私立大学は何回も日程が設けられ、何回も受験できる。1回の受験で複数学部が併願できる方式もあるし、国公立の併願パターンとして共通テスト利用方式もある。かような状況なので、ひとりで複数の合格を得られ、合格者の数は膨れ上がる。1学年が300人程度の高校で、私立大学の合格者が900人も出たりするのは、これら複数合格者をすべて人数としてカウントするからだ。

この際、大切になるのは実人数、実合格者数だが、これを知るのは容易ではない。まれにホームページ上で公開してくれる高校もある(尼崎北高校など)が、実際は入学した後の進路指導資料等で知ることになる。だから推計でしかないが、例えば関関同立のどこかの合格者が仮に100人だったとしたら、実合格者は40人程度、4掛け程度で考えたほうがいいだろう。ただ、ここは学校によるので、数字、割合はあくまで目安。

加えて、実合格者数だけでなく、そこに何人が実際に進学しているかも大切な要素になる。唯一の合格校なのか、いくつか合格した中から選んだのかは受験生次第なので何とも言い難いが。例えば実合格者45人に対して進学者25人とすると、20人に「蹴られた」ということになる。例えば関学と同志社に合格して同志社に行った、同志社と関学に合格したが、大阪大学に合格したので両方とも蹴った、といった具合だ。

あまりいろいろなことを言いすぎると止めどがなくなるのでここでやめるが、塾生や保護者の方、とりわけ高校選び段階の中学生や、入学したての高1生などには、この手の話をしっかりしていきたい。

におか塾は、尼崎市立花町の「勉強を鍛える学習塾」です。

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