将来に向けて(それもごく近い将来)塾のありようをどう変えていくか、模索が尽きない毎日だけれども、大きく頭の中にあるのは、「大学受験までをトータルに指導できる体制」にある。


大学受験はこの10から20年で様変わりを続けている。これからも続くだろう。AO(現総合型選抜)、文部科学省から声は上がっているが年内入試(推薦その他)、今後やってくると思われる大学の減少、受験を取り巻く環境はずいぶん変わってきている。
そんな中、子供たちにとってどういう道を選ぶのがいいか、私ごときに子供の将来を決める権限などありはしないのだが、よりよい可能性を提示し続けられる指導の場を作りたい、というのが私の考える新しい塾の構想の入り口になる。
そのためにどう勉強を指導していくか、進路指導をしていくか、子供たちの日々の勉強に張り付きながら一緒に模索していける環境を整えたい。今の体制でもできないことではないが、もっとこの「先を見据えた指導」を前面に打ち出せる体制にしたい。
そうなると授業の在り方もずいぶん変わるだろう。例えば国公立大学を目指すなら(特に理系)、高校1年生になってから「こんにちは数学ⅠA」では間に合わない。よほど学習適性が高い、数学センスがある人でない限り東京大や京都大のようなところはいわずもがな、大阪大学や神戸大学のようなレベルであっても(少なくとも現役)合格はおぼつかない。
だからそういう進度の厳しさに対するアドバンテージとしての中学受験がある。一般的な進学校では中2で中学数学を終え、公立中高生に対して1年のリードを作っている。
話を数学だけに絞ってしまっているけれど、私がわが塾が目指したいのは、こういったリードを埋めていける指導にある。中学受験を選択しない子であっても、実力十分な子はたくさんいる。そういう子にとっては中学数学はぬるい。中学受験を経なくとも、2年でマスターすることはたやすい。であれば、さっさと中学数学をマスターし、中3生の1年間近くで高校数学をじっくり勉強する時間をとってもいいはずだ、というのが、やや極端に理想的な言い方だが、私の目指したい姿だ。
もちろん、そういう子ばかりではない、むしろ少数派だというのはわかっている。成績が平均的ないし少し届かない子には、むしろ早めに受験戦略のようなものを親御さんともども持ってもらい、目の前の成績に右往左往せず、来る大学受験に必要な科目をじっくり作り上げていく勉強の仕方が模索できる、そういう形を作っていけないかと考えている。私大文系なら英語や国語に力を注ぐように。
そうして、子供たちの成長をもう少し長期的に見据えた戦略を、長い時間をかけてご家族と一緒に作り上げていきたい。そうすると、高校入試への取り組みも変わっていくと思うのだが、ここまで言い出すと話が長くなりすぎるので、今日はここまで。

