学力試験回帰?大学入試

大学受験

少し前のニュースになるのだが、関西学院大学が一般選抜の定員の割合を増やすそうだ。

関西学院は、関東での慶応義塾大学のようなところがあり、入試改革の旗手としての役割を担うことが多かった。私が受験生だった当時だと、関関同立の中でいち早く2月1日に全学部日程(当時F日程と呼んでいたと記憶)を導入していた。AO入試なども関西の中では導入が早かった。

その一方、推薦などの選抜者の割合が高まり、一般選抜の入学者が少なくなってもいた。当時から関学に限らず、東京では早稲田や慶応でも「学力大丈夫?大学の授業ついていけるの?」という疑問の声が高まっていた。早稲田大学では一芸入試として、女優の広末涼子やテレビ東京系の大食い番組に出ていた人が入学していったことが話題になり、さらに広末涼子があっさり中退したことなどから、学力検査のない入試に対する批判は高まった。

話は関学に戻す。関学が推薦入試中心に軸足を移して以降、関学の人気は徐々に低下した。推薦などの拡大で「簡単に入れる大学」というイメージがついてしまったからだ。

ひと昔前は、関関同立という枠の中でも、同志社と関学が少し上、関大と立命館が少し下という評価が定着していたが、今では「同志社がトップ、立命館が続いていて、その下に関大と関学」というイメージが一般的。特に立命館大学は一般入試の割合が高めで、共通テスト利用での合格者も数多い。簡単に言えば「浪人を避けたい国公立大(京大や阪大、大阪公立大や京都府立大など)の不合格者を拾いにいく」姿勢がはっきりと表れている。

なぜそうするのかというと、ひとつは、彼ら彼女らの学力が高いからだ。「国公立>私立」のような不毛な論争をしたいのではなく、学力試験のための勉強をしてきた層がほしいからだと思う。とりわけ国公立大の入試は一発勝負のため、時の運で不合格になってしまう人が多い。だからといって、その人たちの学力が、合格者に比べて明確に劣っているわけではない。少なくとも、共通テストで二次試験に挑めるだけの得点を挙げてきた学生なのだ。それだけでもある程度の学力と努力の担保はあると踏んでいいだろう。それらを背景に立命館は躍進している。

関学もおそらくは、この流れを自分たちにももたらそうと踏んだのではないか。立地から考えて、阪大や神戸大などの併願校としての地位を取り戻したいのではないか。推薦入試組は、国公立の併願者では決してない。推薦合格組をおとしめるつもりは全くないが、少なくとも学力の高さ、ないしは学力を高めるための努力をしてきた人たちに対して門戸を広げたい意図はあるのではないか。大阪などに住んでいる高校生からすると、同志社や立命館のある京都も、西宮や三田(関学のキャンパス所在地)も大して距離は変わらない。立命館などから受験生を取り戻しに行けるのか見ものだ。

おそらく、ここからは各大学で、推薦の拡大路線と、従来の入試による学力の担保の間のせめぎあいが続くのだろう。

関学のこの動きが、どういいう結果をもたらすか、これから注目してみていきたい。

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