私はよく、塾生に「学校でどこやったん?」と聞く。多くの塾でも当然そうしていることと思うが、その時の受け答えの質は子供たちの成績とよくリンクしていると思う。
よくあるダメな答え方は「え、どこやったっけ?」とまるで覚えていないパターン。こんな言い方は酷だが論外だ。学校の授業をまともに聞いていないと判断されても致し方なし。
次によくないパターンは「ええと、〇〇です。」と、単元名だけかろうじて答えるパターン。これは、学校で授業は受けていても聞いていても、中身が頭に入っていない場合に多い。
よいパターン。「〇〇を、こういうところまでやりました。」と、単元名に加えて具体的な中身まで伝えることができる場合だ。ここに至ってやっと、「この子はちゃんと授業が受けられているな」と考えることができる。ここで、「じゃあこんな内容の話は聞いた?」と、進んだ、あるいは突っ込んだ質問をして答えてくれると、もう「大丈夫」と言っていい。
保護者の方にも簡単なことだからおすすめしたい。「学校で何の授業あったの?」と聞いてみるだけでいいのだから。そこでの受け答えがいい加減かどうかで、おおよそ授業の様子は7割がたイメージできるはずだ。