先日、懇談で高校生の保護者の方と話していた時のこと。
注:少し補足すると、当塾は中学から通っている生徒やそのきょうだい等で希望する方に限り、高校生を指導しています。それ以外の方からお問い合わせをいただいてもお断りさせていただいております。
中3の期末懇談以降、ずっと担任の先生から「〇〇高校、難しいと思うよ。考えたほうが・・・」というような内容のことを言われ続けていたらしい。でもその生徒は自分の考えを貫き通して出願、受験し、見事その〇〇高校に合格し通学している。そんなことがあったなんて今の今まで知らなかった。
物静かな生徒なので、そのようなことは私や妻には一切言わなかった。内にそのような覚悟や決意を秘めて受験に臨んでいたことに改めて敬服の念を抱いた。私は「たぶん行けると思う、とずっと思って見ていましたけどね。」と話したのだが、おそらく本人もご家族も気が気でなかったに違いない。
その信念は、高校生になった今も活きているように思う。高校1年生なんて受験から解放されて楽しい盛りだろうに、今でも中学生当時と同じように毎日3時間塾で勉強している。
これもその保護者の方から伺ったお話からの抜粋だが、自分を信じて他人(先生)から無理と言われても挑戦し、成功できたことが本人の自信になっていると思うとおっしゃっていた。
繰り返すが本当におとなしい生徒なのだ。まさか内にそんな思いを秘める強さを身につけられていたとは思わなかった。やはり勉強を通じてでも、強さは身につけられる。「私の力で強くなったのだ」などとうぬぼれた考えは一切持たない。すべては彼本人が身につけた強さとおそらく元来持っていた意志の強さが開花した結果だと思う。もう10か月たつが、改めて彼に「おめでとう、素晴らしい」と伝えたい。
そして、後に続く中学3年生たち、君たちも最後まで自分を信じて貫く強さを開花させてほしい。その日が来るまで私はずっと一緒に走っていく。