ネットなどを見ていると、「子供に勉強しなさいと言ってはいけない」「親の過干渉」などの子育てに関するテーマが多く載っているのが目に付く。
そのことに関してはもろ手を挙げて賛成だ。子供の勉強に親が過剰に関わることは子供にいい影響を及ぼさない。塾屋だから言うのではなく、塾に任せたのなら任せきった方がいいと思っている。勉強しないのなら「それでいい」と見守る方がいいとさえ思っている。
翻って塾の話。私は塾側だから、勉強に関することは口を酸っぱくして言う。ただ、最近はそのトーンを少し変えるようになった。
いささか青臭い話になってしまうが、私は勉強は「自己実現」の一道具だと思っている。中学生の時に思った人は多いのではないだろうか。「因数分解が何の役に立つねん?」「電卓があるのに何で3.14とか計算せなあかんねん?」といった類の話。
結論から言ってしまうが、今の私は敢然と「でもやらなあかんよ」と答える。生徒にもその話をしている。なぜ勉強するのか。なぜそれでも親は「勉強しなさい」と干渉してはいけないのか。
回を分けながら少しづつお話をしていきたいが、今日はここで。