2025年2月1日 教養は便利だぞ

中学生

教養は大切だ。こんなことを考えた。

教養とは何かといった定義の話はここではしないが、教養というものは大変便利だ、という一点に絞って塾生にも話をする機会があった。

私は教養話が大好きで、授業の中でも時折話をすることが多い。たいてい皆さん、関心がないのかポカーンとした表情で聞いていることが多いが、教養は植物にとっての水のようなもので、欠かさず与え続ければやがて花となると信じて言い続けることにしている。

なぜ教養が大切なのか、教養の何が便利なのか、ということについてだが、教養の便利さについて、塾生にこんな言い方で話をした。

「教養というのは、一言で話が通じる点で便利なんだよ。皆が知っている古今の物語の登場人物を取り上げるだけでも『ああ、なるほど』と話が進んでいくんだから。」

例えば怠け者で勉強しない人に「お前はのび太君か」と言えば大体話が通じるのと同じようなもの。

これを最近のアニメやゲームではない、古今の名著の登場人物やセリフに置き換えれば、学術的な意味合いとは異なるが、教養となるのだと思っている。

では教養のベースには何を持ってくるのがいいか。

文学作品や大学などで学ぶような一般教養、リベラルアーツの類などもあるかもしれないが、私はもっと簡単なところから始めたほうがいいと思っている。以下の3つだ。

故事、ことわざ、慣用句の3つだ。付け加えるなら古今の名著のセリフも入れてもいい。

特に故事は便利で、知っていれば少し言葉を変えるだけでアレンジが効く。それだけで話が通じる。英語の勉強をしているときに「まず単語より始めよ」と言えば、知っている人には「まず隗より始めよ」と関連して話が通じる。いちいち具体的な話をごちゃごちゃしないで済む。「それが問題だ」と言えばハムレットのセリフとして通じる。

また、迂遠なようだが大学受験などでも役に立つ。特に国語の現代文などが典型だが、教養を下敷きにしていると、話の中身がずいぶん入ってきやすい。

教養を重んじる人たちに怒られるかもしれないが、教養は便法としてでも仕入れたほうがいい。私も私にできる範囲で教養を与える授業や対話を毎日続けたい。

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