あまりこの手の話題はしてこなかったが、とある塾のSNSでのポストに接した。
そこに曰く、「やる気がない生徒は相手にしない、授業以外で接しない」という。
様々な人(みな塾関係者だと思う)が引用してコメントしていた。
私は何もこのポストを投稿した塾さんのことに対して物申したいわけではない。塾も人間だ(そのポストをした塾は個人塾だった)。このポストを見たことで、私自身がやる気のない子供という者に対する考え方や塾の在り方を改めて考えるきっかけにしたい、と思った次第だ。
私は以前こんな記事を書き、モチベーションに対する考えを述べさせてもらったことがある。それをも踏まえたうえで考えてみたい。
ここからの話は、あくまでも私が考えるやる気と塾づくりの関係だ。それはどこまでも「私の」理想であり、「私の」目標であり、よその塾さんのやり方には一切文句などない。
私の目指す塾は究極すると、「やる気のない子が居づらくなる場所」だと思っている。やる気を出させる働きかけをしようとは思わないし、ほめておだてて勉強させるような方法も取らない。ほめるなら心の底から思い切りほめたいし、そんな結果を塾生には出してもらいたいし、私も出させたい。
そうすると自然、やる気のない子は居づらくなると思う。みんなが勉強している中自分だけ、と思いにくい場所になると思う。そんな雰囲気が醸成されている中だからこそ、ふざけた話で大笑いする瞬間も教科の話を逸脱した雑学話も意義を持てる。
このような厳しくも優しく、辛くても楽しい、そんな空間とそんな塾生に囲まれることこそ、私の理想としたい塾のすがただと改めて考えた次第だ。