こんにちは。
前回、高校入試はドラマチックな展開のない地道な努力の世界だとお話ししました。
そこに引っ掛けて、今回はお話をしてみましょう。
勉強に特効薬はない
勉強が嫌いだ、というお子さん、多いですよね。
かくいう私も勉強が好きかと言われると何とも・・・。
そんなときに、「〇〇メソッドで勉強嫌いを克服!」とかいう文句に出会うと「お!」と思いますよね。
ですが、そんな簡単な方法は存在しません。
ダイエットなんかで考えてみてください
今まで、テレビなどでは様々な食品がダイエットに効く、と言われてきました。
そのたびにその食品が売り切れて騒動になったり、「実は研究結果が捏造でした」ということがわかって番組自体が打ち切られたり・・・。そんな騒動を見るたびに、私は「バカじゃないの、みんな」と思って笑っていました。
なぜ笑うのか。
「本当に効く食品や食材があるんだったらみんなそれを食べて痩せるはずなのに、たくさんの種類のダイエット食品やサプリがあるのはなぜ?」という当然の疑問がわかないのか、と思うからです。結局、カロリーオーバーに注意して日ごろから適度な運動をするしか方法はないんじゃないかと思うのですが。通販番組などを見ればわかりますが、使用者の紹介の横に小さく出てきますよね。「※これに加えて適度な運動などを実施した結果です」とかって。こういうのを見ると、「じゃあこれ食わなくても運動すればいいんじゃないの?」って私なら思います。
結局のところ、「運動を毎日コツコツするのはめんどくさい」にもかかわらず「痩せたい」という欲遠しさがあるから、こういう食品に目を輝かせるのだと思います。
どんな世界でも大事なのは地道な努力
別に通販番組やダイエット食品などを取り上げて批判したいわけではありません。ダイエットへの努力を放棄して「痩せたい」と考えるのと同じ発想で、お子さんの勉強を考えるのは危険だということが言いたいのです。
以前、TBSの「情熱大陸」という番組で、ロックミュージシャンの矢沢永吉さんが取り上げられていました。その中で、矢沢さんが「毎日コツコツ地道に」と言いながら筋力トレーニングに励むシーンがありました。彼は72歳の今も年間にものすごい数のコンサートをこなしていますが、それは特別な能力だけではなく、日々の「地道な努力」によって支えられているのです。
彼はこうも言っていました。「今回のライブの最後が素晴らしかった。その時に思ったのは『よし、またやりたいから、明日からまたトレーニングを始めるぞ』」と。
「楽して痩せられる」とは真逆の発想ですよね。
勉強は努力でしか伸びない
ダイエットのお話はあくまでも例えです。
「楽して痩せられる」がないのと同じで、「楽して成績が伸びる」はあり得ません。
それでもなお、お子さんのことになると目が曇るのか、「楽しく成績UP!」のようなキャッチコピーに飛びついてしまう例があとを絶ちません。
他にも「正しい努力」「モチベーションUP」「考える力」などなど・・・。内容は全く正しいのですが、それがいとも簡単に手に入るような錯覚を持たないようにしてほしいものです。
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