こんにちは。
今回は高校受験を視野に入れた、志望校選択についてお話しします。
すでに今の中学3年生は志望校を固めて出願も終え、来るべき入試に備えていることと思います。
ここでは、中学2年生以下の、これから進路を考えなくてはいけない皆さんに向けてお話しします。
安易な進路選択は危険
高校受験の際に、どのように高校を選ぶかは、過去にもお話をしました。
では、偏差値や数字だけで行く先を判断してもいいのか、というとそんな簡単なお話ではありません。
むしろ、数字や実績にこだわって進学した結果、高校生活がうまくいかず、結果として大学受験もうまくいかず、というお話は数えきれないほど存在するのです。
進学校に入れたが、勉強についていけない
よくある失敗例がこれです。
先日起こった共通テスト会場での切りつけ事件の高校生も、地域トップクラスの進学校に高校から入学し、成績不振に悩んで犯行に至ったという報道がされています。犯罪を起こすのは論外ですが、成績不振に悩むというのはよくある事例です。
公立高校の場合、内申点の影響が大きいせいで、勉強そのものの実力が見合わない高校であっても合格だけはできてしまう場合があるため、入ってからの実力差に悲観してしまうことがあります。悲観しても努力ではね返せる強さがあるのならいいですが、中には精神的に追い詰められてしまって不登校になったり、中退して通信制高校に編入することになったりする生徒さんもいるのです。
そんな思いをするくらいだったら、実力に見合った高校に行き、上位の成績をキープできた方が、進学先の選択肢が多くなることだってあります。中堅校の進学実績の中に大阪大学や神戸大学といった難関大学の名前が見られるのは、そういう選択がうまくいった生徒さんの実績だと思います。
難関であろうが何であろうが、分不相応な高校に行くと地獄です。結局2番手の学校からでも十分行けたはずの大学にすら合格できない、なんてオチになりかねません。
恐ろしい自称進学校
自称進学校という言葉があります。
ネット界隈でよくみられる言葉ですので、よく知らない方は検索されるといいでしょう。様々な解説記事が載せられています。
いずれこのお話については、単独で一つの記事にしたいと思っていますが、簡単に定義すると、
生徒の学力や進学実績は進学校と言えるほど高くはないのに、自校を進学校と思っている、（間違った方向で）意識が高い高校のことです。
特にこういう高校は、「自分たち（学校や先生）の指導の力だけで生徒たちは受験に成功できる」と信じて疑わない傾向があるようで、どう考えても受験のためには非効率だと思われる課題や学習を強いてきます。はたから見れば、「そんなことやってるから進学実績が上がらないんじゃないの？」と言いたくなりますが。
注意点は、こういう傾向の高校は、主として公立高校に多いという点です。
指導がたまたまうまくハマって、受験がうまくいった先輩の例を盾に、「部活動と勉強は両立できるから部活動も最後までやれ！」「田舎であっても国公立大学の方が絶対いいぞ！」など、一方的な価値観ばかり押し付けてくる高校には注意しましょう。結構多いですよ。
通える範囲ならどこでもいい
これは公立高校を考える方の中に多い考え方です。
この「どこでもいい」という感覚は危険です。
小学校、中学校と違い、高校は公立であっても中身が多種多様です。高校の特徴を考えずに、安易に「どこでもいい」と高校を選んでいると、高校とのミスマッチが起こりやすくなります。
さらにもう一つ大切なこと。
将来を真剣に考えていないの？親も本人も・・・
考えるのが大変なので、説明がしにくくなった結果、「いければどこでも」というのならまだ10000歩くらい譲って理解しますが、まあそういう人には巡り合ったことがないですね。
キツイ言い方になりますが、「いければどの高校でもいい」というのは、極端な話、「この子の将来はどうなったっていい」と言っているのと同じ意味だと思ってほしいですね。
まとめ
とりとめがなくなってきましたので、最後にまとめに変えて。
お子さんの高校選択は、一見簡単に見えて難しいものです。
公立中学校に行くか中学受験をするかだったらそんなに深く悩む必要はないかもしれません。どっちを選んでも（あるいは受験を選択してうまくいかなかったとしても）中学生にはなれますから。ですが、高校の進学先はそうはいきません。
大学に進学するにしろ、就職するにしろ、成年を迎えて社会に出ていく節目を迎える大事な場になるのです。安易に考えて進学し、進学先の高校で（勉強に限らず）失敗すると、将来に向かって深手を負うリスクが高いのです。
「進学校だから」「公立だから」「通えそうだから」などといった、安直な考え方だけで高校を選ばないでください。
におか塾は、「ハイレベルな勉強がしたい」、「難関高校進学を目指したい」尼崎の少人数指導学習塾です。
ぜひお電話(06-6415-7898)、メール(niokajuku2021@gmail.com)、お問い合わせページまで！