こんにちは。
今回は話題を小学生の保護者の方向けに変えていきます。
先週の土曜日から、「二月の勝者」という、中学受験を扱った漫画を原作とするテレビドラマが放送を開始しました。本来は昨年の予定だったのがコロナの影響で延期されたようです。ご覧になっている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当塾では中学受験を対象としていないので、中学受験そのものはあまり話題にはしてこなかったのですが、いい機会だと思い、中学受験を含めた、小学生の進学に関するお話をしてみたいと思います。
進学の選択ー受験させるか公立に進学させるかー
特に今3年生や4年生のお子さんがいらっしゃる方だと、考える機会もあるのではないでしょうか。
最近の中学受験は、おおよそ4年生か5年生になった段階で勉強を始める(塾に通わせ始める)方が多いそうです。もちろんもっと早く、低学年から始める方もいらっしゃいます。
ですので、保護者の方としても、「うちの子はどうすべきか」と悩まれる時期になってきます。また、受験させると決めたとして、「どこにある、どんな学校がいいのか」と頭を悩ませることになります。
もちろん、最初から「いや、うちは公立に行くから」と決めているご家庭もあるでしょう。尼崎では昔から(私が子供のころから)そういうご家庭が多い印象があります。
今日はそれぞれの進学(受験か公立か)のポイントを押さえましょう。各ポイントについての考察を次回以降行っていきたいと思います。
まずは思いつくまま、各進学方法のポイントを挙げていきます。
中学受験
・競争に勝ち残ったレベルの高い(あくまで学力に絞って)生徒が集まる環境に行ける
・高校受験の必要がない、付属校なら大学受験も必要ない
・鉄道研究会など、公立中学にはないユニークな部活動が多い
・周りの意識の高さに引っ張られやすく、難関大学受験への意識が強まる
・公立中学校のカリキュラムに縛られないため、大学受験を意識した6年間を過ごせる(進学校)
・大学までエスカレーターで上がれるため、受験に縛られない学びと学生生活が送れる(付属校)
・お金がかかる(塾の費用、進学後の学費(場合によっては塾代も)、交通費など)
・保護者の負担が大きい(塾への送迎、家庭学習の管理、お弁当の用意など)
・子供への負担が大きい(周りとの競争、塾の宿題、塾の授業、進学後の勉強速度、通学時間、受験勉強中は同級生と遊べないなど)
・進学後に学校の勉強についていけないと取り戻すのが困難
・中学受験はそもそも「落とすための試験」なので成功確率は決して高くないため、うまくいかなかった場合、家庭や本人に悪影響を及ぼす可能性がある
公立中学への進学
・小学校の同級生の大半が同じ学校へ上がる(校区によります)ため、学校生活になじみやすい
・お金があまりかからない(学費、教科書代など)
・学校が近いので、通学に困難を感じにくく、交通費も不要
・学力や人間性など、多様な層の人たちと一緒に3年間を過ごせる(結構大事なことだと思います)
・高校受験が必要、特に公立高校進学には内申点などを気にしないといけない
・一方で高校進学に備えた指導は期待できない(難関校に行きたいなら塾がほぼ必須)
・学力レベルは決して高いとは言えず、高校や大学への進学を考えると不安が大きい
・学年や地域にもよるが、いわゆる「荒れている」学校に進学することになる可能性がある
・大学受験を考えるとした場合、特に尼崎は公立高校受験の選択肢が狭い
ざっくりとポイントを挙げてみました。たいていの場合、それぞれのメリットデメリットは表と裏のような関係になります。中学受験のメリットは公立進学のデメリットになり、逆もまた然りです。
次回はポイントを個別に取り上げながらお話ししていきます。
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