公立高校の推薦、特色選抜等の出願が始まり、教育委員会から志願倍率の速報値がアップされている。最終結果が出るのは明日木曜の夕方以降だが、推薦の倍率は昨年と比べて大きく変動していなさそうだ。
私立高校無償化の影響で公立高校は志願者を減らすかも、という見方が強い。大阪でそうなっているので、隣接する兵庫でもそうなりそう、という見方だが、案に相違して公立高校の推薦志願者は多い。
なぜかと考えてみても仕方がないのだが、振り返ってみてみると兵庫県、特にここ尼崎を含む阪神地域は私立高校が薄い。
兵庫県には、全国にその名がとどろくような超進学校が確かに少なくない数で存在する。灘や甲陽学院、神戸女学院などがそうだし、六甲学院や甲南女子、神戸海星女子や須磨学園のような超はつかなくとも有力な進学校がたくさんある。関学の付属のような付属校もあるし、神戸大学の付属のような国立もある。
しかし、ここで考えなくてはいけないのは、これらのうちいくつの学校が高校から生徒を募集しているかという問題。今あげた中で高校からの募集もしているのは、灘と須磨学園、関学の付属だけ。須磨学園や関学の付属は普通に募集しているが、灘は1クラス分(40人)しか募集していない。
兵庫県、阪神地方の有力な学校の多くは高校からの募集が少ないのだ。するとどうなるか。有力な高校の中で数少ない、高校からの募集枠を受ける選択をすることになる。須磨学園や仁川学院、雲雀丘学園などがそうだ。実際、併願を含めた倍率はものすごく高い。受験生が集中しているのだ。
尼崎のように、大阪などへのアクセスがいい地域だと、大阪の私立校の受験を考えるのもいいかもしれないが、こちらは公立の定員割れを招くほどの私立入試激戦区になる。
そうすると、これまでの実績などを考えて公立にしよう、と考える層がまだ根強いのかもしれない。私立高校は、あくまで選択肢、オプションの一つと考えているのかもしれない。衆議院の解散もあって、無償化に不透明感があるのも影響しているかもしれない。
これ以上らちのない想像をしていても仕方ないのだが、大阪と違い、兵庫県は高校からも募集している私立高校の層が薄い。公立高校の偏差値55~60クラス、県立西宮や尼崎北のような公立高校の受け皿になれる高校は少ない。大阪でいえば四天王寺高校のような、トップレベルの高校も少ない。今後私立高校の無償化が進んで、変化がみられる可能性はあるかもしれないが、一方で公立高校が支持され続ける可能性も否定できないような気がしてくる。
一般選抜の出願はもう少し先なので、その時には改めて考える機会もあるかもしれない。

