大学進学を見据えた高校選び②合格実績

こんにちは。におか塾塾長の新阜(におか)です。

前回は高校選びのポイントとして偏差値のお話をしました。

今回はその2として、「合格実績」による高校の見方をお話しします。

合格実績とは

合格実績というのは、その高校から各大学や専門学校などに何人合格したかを指す言葉です。

各高校のホームページを見ると、「進路」や「実績」などの名前のページで公開されています。

「〇〇大学 〇名」というように表記されています。

高校によっては、過去5年分のデータも公開してくれるところがあります。

ここでは、「見ることによってわかること」「見るときの注意点」の2点をお話しします。

実績を見てわかること

ずばり「その高校の生徒の受験大学のボリューム層」がわかります。どの大学の合格者数が多いのかを見ると、「あ、この高校は関大がメインか」「この大学は国公立が中心か」といった形で判断が可能だ、ということです。そうすると、「この高校には国公立を目指す人が多い=この高校でしっかりついていったら自分も国公立を目指せる」というように、高校のイメージができると思います。

どの高校にも一人か二人、めちゃすごい人がいて、たまにぽつんと「大阪大学 1名」みたいな時があるのですが、あくまでもその人は例外でボリューム層ではありません。難関大学の実績を見ると「お!」と思うことはありますが、ちゃんとボリューム層を冷静に見つめましょう。

見るときの注意点

気を付けなくてはいけないのは、「私立大学や専門学校の合格者数は延べ人数表記であることが多い(一部例外の高校はあります)」です。

これは、「合格者数と実際に合格した生徒の人数が一致しない」ことを意味します。

国公立大学は大学同士の併願受験ができないため、「合格者数=実際に合格した人数」と考えて問題ありません。

例えば、「京都大学 6名」と書かれていたら、「京都大学に6名合格したんだな」と読めます。

一方、私立大学の場合、一部専願入試はあるものの、一般受験は併願が可能です。何回も受けることが可能なので、「人によっては同じ大学を5回受験する」ということもできます。そして、延べ人数というのは、「その合格回数を全て合格人数として数える」ということです。

例えばとある生徒が関西大学に4回合格、近畿大学に2回合格したとしましょう。すると、その人一人で「関西大学4、近畿大学2」と表記されることになります。当然、国公立大学の併願として受験している人もいますし、そのような人でも複数回合格することはあります(共通テスト利用入試と一般入試を一緒に出願していたりします)ので、その分も延べ人数として数えられていきます。

つまりどういうことかというと、「実際に合格した人数はわからない」ことに注意が必要だということです。「関西学院大学100名」と書かれていて、「お!真ん中より上にいれば(1学年240名の高校の場合)関学いけるよね!」と考えていると間違う可能性がある、ということです。実人数は40人くらいでした、なんてことはよくあります。

最後にもうひとつだけ。医学部医学科などを除き、学部ごとの内訳は公開していないのがほとんどです(入学すると、進路資料として学部ごとの内訳も配ってくれる高校はありますが)。

いかがでしょうか。各高校とも、5月くらいには進学実績をホームページ上で公表しています。進学を見据えた高校選びのため、ぜひ見てみてください。次回は進学する高校選びのまとめをお話しします。

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