テスト後の反応に見る精神の弱さ

日々の考えあれこれ

テストが終わったその日などに、「テストどうやった?」と感想を聞くことがある。そういう時の子供の表情やセリフには、その子の思いや考えのようなものがほの見えることがある。

中でも私が嫌う反応は「半笑い」。「いやあ、イマイチでした」のようなセリフとともに現れる半笑いだ。できなかったことの照れ隠しのつもりなのかもしれないが、テストがうまくできなかったのなら、その表情には「情けない、恥ずかしい、悔しい」の文字が浮かんでしかるべきと私は思っている。私も最初の間くらいは笑って見逃すこともあるが、度重なると「出来が悪くて何が可笑しいん?」と言われることになる。

次に嫌うのは、「難しかった」という反応(だからできなかったと付け加えたいのだろう)。テストなんだから難しい問題もあって当たり前なのになんて理不尽な、と思われる向きもあるかと思うが、解けなかったのは問題が難しいせいではない。解けなかったのは、「自分がアホだったからだ、自分が甘かったからだ」と本気で真摯に考えられる心を持っているかどうかが今後を分けると思っている。取り組みが甘いと思っている子がこういう解けなかった自分に向き合うのを避けるための方便だとみなして聞くことにしている。

以上、時代遅れの精神論である。場合によってはハラスメントととらえられかねないのを承知でこのようなことを言うのは、実際各界の成功者は、「実はこの手の精神の持ち主」だということにある。失敗すれば自分のせい、できないことがあれば眠れないほど悔しがる。そしてできるまで続ける。ビジネスでもスポーツでも、一級の人は多くこのような考えやエピソードを持っている。

私如きが言うのはおこがましいし、超一流を目指したいわけでもないが、せめて心根の部分だけでも彼らに伍するものを持ちたいという思いと、一人でもこの思いを芽吹かせてくれる子が生まれるように願いつつ、精神の種まきは続く。

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