少し早いのだが、2学期は来年度に向けた準備を考え始める時期になる。冬休みに突入すると、受験が目の前に来てしまうから、どうしても頭がそちらに忙殺されるので、この2学期が一番今後を考えるうえで大切な時期になるのだ。
考えることは多岐にわたる。教材の見直し、指導形態の考えなおし、来年受験生になる子(つまり今の2年生)への進め方などがそうだ。
今年に大きく変更したのは講習の見直しだ。夏休みは長いので全学年行うが、冬休みは受験学年のみ、春休みは行わない、というように変えた。これは来年も踏襲したい。
なぜ毎年毎年考え直すかというと、ひとつはこちらの指導形態やそれにともなう塾生の成長度合いなどを鑑みて、改善の余地はないか毎日考えていることの結果として、「来年は〇〇を見直そう」といった具合になるのだ。
そしてもう一つは、学校その他の環境変化だ。例えば部活動の地域移行などがそうだ。モデル校になっている中学の生徒がいるが、部活動の地域移行のせいで帰宅が前より遅くなる、という現象が起きている。こういった環境変化に対して文句を言うだけではどうしようもないわけであって、その状況に即応した変化が求められる。9月から時間制限をなくしたのも、そういった環境変化への適応の一環だ。
教材に関しては、「変えたくはないけど、変えないといけないかなあ」という、なんとも言えない心境にある。大きな教材の改訂はしばらくはないだろうから、手元の教材などとにらめっこしながら考えていかねばならない。
講習については今の方針を踏襲したいが、もう一つ考えたいのがお盆休みの扱いだ。最近は家族旅行などの家族行事もお盆を避けたりする傾向が増えているので、いっそのことお盆は教室を開け、夏休み明けに1週間ほど休む形にすることも視野に入れていいかもしれない、と考えている。
授業時間については、もう一考の余地がありそうだ。理想とする「勉強道場」の形を作る根幹でもあるし、少しずつでも形を模索していき、出来る範囲であればすぐにでも変更を加えていくようにしたい。
悩み多き日々と言えばそうかもしれない。だが何度か言っていることでもあるが、この悩みや模索をやめたら、私およびこの塾の命脈は尽きる。今日も明日も明後日も、塾生の顔を浮かべながら模索の日々を続ける。