教室レイアウトをいじろうとしている、と以前の日記で書いたが、ここしばらくはこのことに頭がかかりきりである。6月になると期末試験が始まってそれどころではなくなってしまうので、今が考えるのにいい機会であるからだ。
何しろ狭い教室である。本来なら広い場所への引っ越しを考えるのが第一なのだが、引越しを考えているという話をしても、塾生たちがあまり色よい返事をしない。まあ、慣れた場所だから変わりたくない、家から遠くなるかもしれないというのが大きいのだろうとは思うが、一人の塾生が「広いのがいや」という趣旨のことを言った。
なるほど狭い教室というのは、不便な部分は当然多いのだが、狭さがかえって講師である私や塾生同士の距離を近くする側面はあるのかもしれない。
さすれば、今の教室で空間設計を改めてしてみようか、という考えに至ったのがレイアウトいじりのきっかけだ。もちろん物理的な限界はあるので、塾生がキャパシティの限界を超えるようなら引越しをせざるを得ない。
でもその日が来るまでは、今の教室で作り上げた空気を損なわずに、空間効率を上げられるよう頭をひねりたい。限界がきて引越しもやむなし、となったとしても、この皆で作り上げた空気を財産として失わぬように考えねばならないだろう。