理社勉強のススメ

中学生

勉強の進め理科や社会が苦手な子が多い。なぜなのか色々考えてみるが、まずは何よりも「理科や社会を勉強しない子が多い」ことがまず挙げられよう。

ではなぜ勉強しないのか。

多くの個別指導塾では「週2日英語と数学」という形で塾に通うケースが多いと思う。「塾に行っている」「塾で勉強している」といっても、その実は2教科を勉強しているだけに終わっていることが多いのが一つ目の理由として考えられる。当塾では中学生は5教科を指導の対象としているが、その形態の一番の眼目は「理科と社会を勉強しなさい」にある。英語はともかく、数学(と国語)はセンスが点数の蓋になってしまうことが多く、ある程度のレベルになると、途端に点数が伸びなくなる科目なのだ。そそれに引き換え、理科と社会は普段から勉強を重ねていると、テスト前の見直しで点数が伸ばしやすい。入試になっても同様で、理社で安定して点数が取れると受験戦略はグッと楽になるのだ。

もう一つ考えている「理社を勉強しない理由」。こっちはもっと深刻で、「知的好奇心が少ない、もっと言えば欠落している」ことがあるのではないかと考えている。私はよく塾生に話すのだが、理科と社会はある一点でつながっていて、それは「身の回りで起こることについて」科学で考えたものである、ということだ。英語や国語のように「言語」という点で抽象的な科目でもなく、数学のように「概念」という点で抽象的な科目でもない。身の回りで起こる具体的な出来事や現象について考える科目である、ということだ。それが「人間のすること」であれば社会、「人間ではないものがすること」であれば理科なのだ。

そうすると、それを勉強する上で欠かせないのは、身の回りのものに対する好奇心や問題意識だ。「なんであの人はあんなことしたんだろう?」「なんで地震が起こるんだろう?」といった気持ちをもって日々を過ごすような子は理科も社会も点数がいい。授業を通じて疑問が晴れるし、さらにその理論や概念でもって他の出来事に対する考察もできるからだ。逆に周りのことに無関心な子になると、「歴史は漢字が多いから難しい」「理科は何言ってるのかわからない」となるのだ。

ではどうすればいいのか、というと一言で言えるような答えはないが、まず第一歩目ということで言うならば、「理科や社会を勉強し始める」ことだと思う。英語や数学と同じように、人によってはそれ以上に理科や社会の教科書を読み、資料を読み、そして問題を解いてみるのだ。理科や社会は英語や数学、国語に比べると「なぜそうなるのか」がわかりやすい科目なのだから。

今日から新年度、始業式だ。もし今までの成績が振るってこなかったのであれば、まずは理科や社会を勉強することから始めてみてはいかがか。

におか塾は、尼崎市立花町の「勉強を鍛える学習塾」です。

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