勉強する上で必ず考えに入れる要素、それは「予習と復習」だろう。
私個人は、復習の方に力を入れるべきと考えている(特に中学生)。
予習をしなくてもいい、という意味ではないが、予習は「勉強の適性が高い」か「好きな科目がある」場合に、加えて「復習を十分にしたうえで余裕があれば」すればいいと思っている。
塾内でも、中間テストや夏休みの学習状況を見たうえで、復習重視に方向転換することにした。
予習や先取りを無理に進めても、大して効果が上がらないと考えたからだ。
部活動やプライベートに加えて勉強するわけだから、予習までできる生徒は限られる。
それなら、限られた勉強時間を復習に使おう、というわけだ。
ただ、その復習の精度やレベルを、個々の生徒の学力に合わせて設定することと、それをやりぬかせる指導こそが私の仕事だ、という考えに切り替えた。
平均点前後をうろうろするような生徒なら、解けない問題や時間がかかる問題にフォーカスしてしつこく練習させる。
英単語や漢字などの暗記が弱いなら、家ではなく塾内で徹底的に暗記させる。
学校で読み終わった単元は、教科書の熟読から始めさせる。
簡単に言えばテスト前にやっている、いわゆる「テスト勉強」だ。
それを普段の学習時間の中に持ち込み、テスト勉強を薄く長く広く展開させていく。
逆によく理解できている子なら、発展問題や入試問題、高校内容に踏み込んだ話まで、その子の興味や理解の及ぶ目いっぱいの範囲まで発展させる。
今、その手始めを塾生たちに課し始めている。
「いい点が取れる→もっと頑張りたい」の好循環が導けるように。