とある塾の先生がSNSでつぶやかれていたのだが、「うちの塾は目的が明確で目的に向かって邁進する子しか続かない」とおっしゃっていた。
完全に同意である。私は以前、こんなことを書いたことがあるが、私の目指す塾の姿は「やる気のない子が居づらくなる塾」だ。言葉にはそれを言った自分自身を動かす魔法のような力があって、ますますそういう雰囲気になるよう進んでいった。
その結果、ついていけなくなって去った子も正直な話だがいる。そういう子たちに対して「やる気のない奴は去れ」などと偉そうな思い上がりを言うつもりは毛頭ない。むしろその雰囲気に沿えるように指導できなかった私の至らなさを恥じるしかないし、ついていけなくてつらい思いをさせたかもしれないと考えると慙愧の念に堪えないし、その子たちには本当に申し訳ない気持ちを今でも持っている。
それでも私は前へ進む。今般期末懇談を始めているが、親御さんに対しても私がどういう思いで子供たちを見ているか、子供たちに言葉を伝えているか、とことんまで伝える努力をするぞという覚悟で臨んでいる。その結果、どうしても話が長くなってしまって親御さんには迷惑千万な仕儀となってしまっている。この場を借りて改めてお詫びします。申し訳ございません。
一人一人、性格も違えば頭の出来も正直言って違う。それでも皆が前を向いて闘う姿が我が塾の理想とする姿である。おしゃべりな子はどんどんお話をしながら、周りを巻き込んで伸びていく。寡黙な子は、内に秘めた闘志をもって取り組み、その背中を皆への刺激に変えてくれる。
紆余曲折を経て来たし、これからもそれは続くと思っているが、この塾の姿をどこまでも追い求め、実現し、互いが互いを成長させあえる空間をこれからも大切にしたいと思う週末だった。
