中3生向けに入試問題集の購入を始めている。レベルに応じて教材は分けていくが、塾では毎年、公立高校入試の最新版問題集を購入している。
他県の入試問題と兵庫県の入試問題には大きな違いもあるのだが、大切にしてほしいのは、どの県であっても、入試問題で問われる学力や内容に違いはないということ。問題形式や問題配列の些末な違いではなく、学力をしっかりと公立高校入試レベルに高めることがその中心にある。
兵庫県の公立高校入試というと、大きな特徴として記述問題がないことがあげられる。記述問題が好きな子というのは少なかろう。だから「記述ないわ、ラッキー!」と思うのは早計で、記号問題であれ何であれ、出題側は「記述できるくらい、解答プロセスや現象の流れなどが言語化できているか」を問うてくる。
そのような言語化を、頭の中だけでトレーニングするのは至難の業。できれば他県のものでいいので、記述問題ができる入試問題集を演習することが肝要だ。そうすれば、兵庫県の入試でも高得点は期待できるし、高校入学以後も役立つ「推論能力」を手に入れるきっかけにもできる。
今年の塾生がどれだけそのレベルを上げられるか楽しみである。