おすすめ参考書というほどではないが、塾ではたまに超がつくほど苦手な教科がある子に、基礎的な市販教材を書店で求めて買い与えていることがある。
くもん出版の「中学基礎固め100%」シリーズだ。特に英語の文法編を使うことが多い。
この手の基礎テキスト、塾用テキストの世界でも最近新しく出版が増えているのだが、どうしてもそれらの教材は「授業すること」が下敷きになりがち(塾用だから当たり前か)なので、時間を与えて自力で進めさせるのには向かない。自力で強くなるための一助として、この本をよく利用させてもらっている。
他の本ではダメか、といえばそんなことはもちろんない。この手の基礎固め教材はたくさん出ている。学研の「ひとつひとつわかりやすく」シリーズや、文理の「わからないをわかるにかえる」シリーズ、旺文社の「とってもやさしい」シリーズなど、書店に行けばこれらのシリーズで棚が一つ埋まりそうなくらいある。どれも個性があって素晴らしい本だ。理科などでは「ひとつひとつわかりやすく」にお世話になることがある。
私が英文法を「中学基礎固め100%」にしている理由の一つは、問題量だ。どうしてもこの手のシリーズの本は、わかりやすい解説が売りな分、紙面の多くが解説に割かれている。その分、問題ページが少なくなりがちな中、このシリーズは比較的まとめ問題などの練習量が取れるので使っている。解説のやさしさや、絵柄のポップさなどでは他社に譲る点もあるかと思う(あくまで私の主観)が、解説部分は一度は授業などでくぐった道だからと、私は問題量でこの本にしている。
たまには市販参考書の紹介でも、ということで今日はこんなお話。これからはたまにこのような参考書話を入れていきたいと思っている。