感覚に頼るな、国語は作法から

中学生

何度もこの話題ばかりになってしまうのだが、この夏の課題は「勉強の基本動作」にある。先日は中3生の理社と、中1生の国語。特に国語では、平時は学校授業の復習をメインにしているため、この夏休み期間は実力問題(初見の文章)から問題を解くための心構え、基本動作、解くための手順をうるさく解説していく。

勉強には基本動作がある、というのは私(いや、私に限った話ではもちろんないが)の持論であるのだが、国語のように基本動作がどういう意味を持つのかがわかりにくい科目ほど、むしろこの基本動作は大切になる。

数学であれば、「これは方程式」「これは三角形の合同」のように問題がパターン化されがちなために、為すべき基本動作がわかりやすい(移項、合同条件を探すなど)のだが、国語は文章から出題されるだけなので、一見基本動作の価値がわかりにくいのだ。

ただし、この「一見何をすればいいかわかりにくい」のは、えてして国語受験生の落とし穴になりがちだ。何をすればいいかわかりにくい時、人は感覚に頼る。「たぶんコッチだろ」くらいの感覚でだ。そして、その感覚が当たった時はテストでもいい点になるし、その感覚がずれたときは全然点が取れなくなってしまうものなのだ。

ではどうするか。感覚に頼ることを極力少なくし、必要な基本動作をあらゆる問題に対して行っていくことだ。私はたまに、この基本動作を「お作法」と呼んでいる。お作法によって、できるだけ問題の読み取りの道筋を単純化し、答えを導く方法を少なくしていくのだ。そうすると、感覚に頼る割合は減る。感覚は、最後の最後に発揮してもらえればいいのだ。

このお作法は、抽象的で難しい部分が多い。文章の形で伝えるのは厳しいからここではしないが、毎日毎回の勉強の中で、私はこの手の話を繰り返し行う。少しずつ少しずつ、お作法とその価値、それを使いこなすことによって問題が簡単に解けることを実感してもらえるように。

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