以前、行きたい高校で頑張るのだという題で日記にしたことがある。
これから夏休みが終わった2学期以降、中3生は「どの高校を目指すか」、高3生なら「どの大学を受けるのか」を考える動きが加速する時期だ。
私個人の考えは、「行きたい学校を受けること」にある。そして付言すれば、行きたい学校がないなら「より偏差値や実績の高いところを目指しなさい」と考えているし、伝えていく。
そして多くの場合、受験の際に受ける高校が一つになることはない。高校入試なら、私立高校(専願か併願か)、公立高校(推薦か一般か、第2志望はどうするか)それぞれに選択肢が現れ、受験校、合格校、進学先はその選択肢から決めることになる。
ここで大切にしてほしいのは、「どの高校に行くことになっても、僕は私は喜んで、その高校の制服を着て入学式に行くんだ」という高校を選んでほしいということだ。そこに高校のレベルも上下もない。
これは私の大学受験の経験だが、私は受験の際、国立1校、私立を2校受験した。これだけ聞くと、「ああ、国立が本命で私立が滑り止めだね」と思われるかもしれない。ただ、このとき私の中には、受験校を決める際に心の中に持っていたものがあった。それこそが「この3つのどれに合格しても、俺は喜んでスーツ着て入学式に行く、そう思える大学だけ受ける」である。とはいえ、私の体は一つ。分身の術が使えるわけでもないので、すべて合格した際に行きたい順を決めただけだ。結果としてすべて合格したので国立に進学したが、結果論ではなく私は、私立大学であっても楽しく大学生活を送ったと言い切れる。国立私立に関係なく、行きたい大学だけ受けたからだ。
1学期の成績が出た。内申点という単語が現実味をもって頭をもたげてくる時期である。いろいろ考えることは多いと思うけれども、ぜひこの「行きたい学校」という気持ちを大事にしてほしいし、保護者の方も大事にさせてあげてほしい。