論理的な理解の一例

中学生

論理思考というと大げさになるかもしれないが、アレクサンドラ構文の話を聞いて以来、私の中の多くを占めるようになったのが、論理的な言い方、考え方、まとめ方、言い換え方といったものになる。

それを象徴したような出来事が昨日あった。

中学2年生に国語の助詞の話をしていた時のこと。冒頭にこのように話した。授業なので本当はもっと詳しく話しているが、ここではかいつまんだ部分だけ。

「付属語には助動詞と助詞の2種類しかありません。このふたつの区別はというと、助動詞は活用します。つまり、下にくる言葉によって形を変えます。一方で助詞は活用をしません。下にくる言葉によって形は変わりません。」

ここで聞いてみた。

「今の話はわかったかな?(みなうなずく)じゃあ、今の説明から考えて答えてみて。助詞っていったい何?」

途端に皆固まった。やがてひとりが口を開く。「付属語で、活用がない」。

試みに隣にいた中1の生徒に聞いてみた。

「意味は分からなくていいから、今からする説明を聞いてみて。(さっきと同じ付属語と助詞、助動詞の説明をする。)じゃあ、今の説明でいくと、助詞っていったい何?」

その子は即答した。

「活用しない付属語」

思わず、「その通り、今の答え方100点満点!」と叫んでいた。

これは聞いた内容を論理的に整理できている証拠だ。だから、どんないい方になっても説明できるわけだ。

これが理科や社会でできるようになればすごいことになる。理解力というと話が大きくなりすぎるかもしれないが、正しい理解の仕方とはこういう「整理ができた状態」を指すのだと私は思っている。

楽しく、そして頼もしさを感じるひと時であった。

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