昨日は大まかな中学生の勉強における数値の話をした。
ここからは少しずつ細かい話をしていきたい。まずは、中学生の勉強における復習の大切さについて考えたい。
中学生と小学生の勉強における大きな違いは、復習の大切さと言ってもいい。小学校では授業の単元ごとにカラーテストがあり、すぐに成績が点数化されるのだが、中学校は定期テストなど、期限を定め、一定の範囲をまとめてテストとして出すことになる。ただ、最近は定期テストに換えて単元テストをこまめに行う先生も見受けられるが、おおむね定期テストが中心である傾向に変わりはないだろう。
そうすると、生徒からすると2か月以上前に習った範囲がテストで出題されることになる。テスト前に詰め込んで勉強する姿というのは、昔からの風物詩だった(今もあまり変わっていないかも)が、それでは間に合わないことがほとんどだ。
ではどうするか。普段から学校の復習を欠かさないことだ。塾では、ここに着目して学校の復習を普段の授業に取り込み、重層的な復習を行っている。特に英数は予習を交えて同じ範囲を計6回以上勉強する体制を作った。
では、どうやって復習していくのか。これは生徒一人一人の能力や理解度に応じて変えていくことが肝要だ。基礎がおぼつかない場合は、塾テキストや学校ワーク、教科書を駆使してとにかく基礎問題をすらすら解けるまで繰り返す。基礎が固まらない生徒は、応用問題に手を付けても無駄なのでやらない方がいい。今の話は主として数学の話だが、英語だってそうであって、基礎がおぼつかないのなら単語や基本文の暗記に力を使った方がいい。英作文の問題や文法問題をいくらやっても仕方がないのだ。逆にできる生徒、理解度の高い生徒であれば、復習段階で入試レベルの問題にチャレンジするなど、学校に合わせて自分の到達できる最高地点までレベルを高めていけばいい。
塾では、来週から復習授業の進め方の話を始める。当塾は超進学塾ではないので、無理に過度な予習や演習はしない。学校の授業をできるだけ理解度を高めて乗り切らせることに尽力していく。