小学5年、6年は大切な学年だ。
科目の勉強が難しくなるのも一つなのかもしれないが、もう一つは子供たちが思春期に近づいていくという点だ。大人の言うことを聞き入れにくくなってくる。
もう一つは英語が教科化される点。教科書改訂で幾分ましになったとはいえ、中学との接続がうまくいかない危険性をはらんだ状態だ。その証拠に、指導要領改訂から4年ほどが経過しようとしているが、中1の英語は壊滅的ひどさだ。
この理由はいろいろあるかもしれないが、一つは「書く」「読む」が薄い点だ。中学になって一気にこの二つに焦点があてられた英語授業が展開されるせいで、ついていけない子がいまだに続出中だ。
もう一つは、国語力の欠如、理解力の欠如だ。英語で厳密に訳す作業を放棄している授業が散見されるが、それで英文を読解できるか否かは総じて、内容を「日本語で」把握できているかにかかっている。もしも小学生で英語の塾を考える方がいらっしゃれば、まずはそのお子さんの国語力を考えておこう。中2の途中くらいまでの英語なら何とかなるかもしれないが、国語力の弱いお子さんなら、まず間違いなく中2の2学期までに詰む。まずはしっかり国語を勉強させるほうがいいと思うし、私も国語を推していきたい。
というわけで、小学5,6年生には算数であれ英語であれ、「読む」「書く」力をつけさせたい。できる限り国語をやらせてあげたいと思っている。