2025年2月12日 「落ちても大丈夫」という心構え

中学生

推薦、特色選抜入試が来週に迫ってきた。塾生にも受験予定の子がいるので対策の大詰めだ。

面倒なので推薦とだけ呼ぶことにするが、推薦入試の上で大切な心構えを考えたい。

大切なことは、「普通に落ちる」可能性を考えること。特に稲園高校や武庫之荘総合高校のように、同一学科で推薦と一般選抜の両方を行っている高校では、「ワンチャン勢」が多い。推薦で受かればよし、もしダメでも一般でもう一度受けられるから二度チャンスはある、と考える受験生は多いと思う。

そのせいで、往々にして推薦は倍率が高い。例えば、今回武庫之荘総合高校は1.5倍弱だったようだが、これは言い換えれば「3人に1人は落ちる」ことを意味する。3人に1人と言えば落ちる可能性は少なからずあるということだ。しかも推薦入試は作文や面接、特徴ある問題など学力だけでは測りづらい基準で選ばれる試験と言える。合格可能性は読みづらい。

ここで大事な考え方。「落ちる」ことを半ば覚悟した心構えを持つことだ。中学入試を経験していない多くの公立中学生の場合、生まれて初めて「不合格」をもらう可能性が少なからずあるのだ。生まれて初めて、という経験は結構重く、人によっては絶望感に打ちひしがれる可能性もある。「私はダメな人間なのでは」と悲観する向きもあるかもしれない。

そこで考えること。「受かればラッキー」と考えることだ。推薦でも何でもたかだか入試の一つだ。それに時の運でかなわないことがあったとしても、それだけで人格が否定されたわけではない。立ち直るチャンスはあるのだ。

保護者の方へ。人生の大先輩として「落ちても大丈夫」というどっしりとした構えを崩さないでほしい。間違っても子どもと一緒に周章狼狽することなかれ。もしも不合格だった時に子どもを必要以上に凹ませることになってしまう。

そして、そういうどっしりした心持で受験した方が得てして結果はいいものになることが多い。

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