勉強法の話をするのは好きではないが、勉強する上での心構えの話を一つ。昨日塾生にも少し話をした内容だ。
勉強する際は、今「英語の」勉強をしている、「数学の」勉強している、というように科目のことにばかり気が向いていてはいけない。ただ「勉強している」という意識が必要だ。
英語を勉強する際の頭の使い方は数学にもつながる。数学につながれば理科にもつながる。英語の勉強は国語にもつながり、国語につながれば社会にもつながる。英語を起点とした例えばかりだが、むろんそれだけではない。数学が起点でもいいし、国語が起点でもいいのだ。どの科目を起点にしても、他の教科とは考え方や頭の使い方といった点で地続きにつながる。
要はその地続きになる考え方や、頭の使い方の勘所をつかんだ人は全ての教科の成績が上がる。すべての教科ができるようになる。よくある話だが、英語だけが図抜けている生徒なんてほぼいない。いても海外帰りの人くらいだろう。数学だけが、国語だけが図抜けている人もほぼいない。たいていどの教科であっても人並み以上にできているものだ。
以前この日記にも書いたことだが、その勘所は言葉で伝えられるものではない。ましてや理屈だけで理解できるものでもない。毎日の泥臭い実践の中で培われるものだ。私たちに与えられるのはヒントだけ。そのヒントを活かせるかどうかは一人ひとりの実践と意識の中にしか答えがないのだ。
それでも、いずれわかる日が来ることを信じ、日々伝え続けていきたい。