来年度テキスト(中学生)の話。
前回の1人会議から、さらに絞り込みを進めつつある。
メインテキストは「オリジナルテキスト」という教材に傾いている。私がオリジナルテキスト大好き人間だからだ。
これは、私が作ったオリジナルというのではなく、「オリジナルテキスト」という名で出版、販売されている塾用教材だ。以下、オリテキと略す。
この教材の何が好きかを言い出すときりがないが、端的に言うと「伸びる」。演習量はとにかく多いし(特に英語と数学)、難易度はスロープのようになだらかに上昇する。特に数学はお気に入りで、このテキストに出会ってから、数学でひどい点数を取る生徒が本当に少なくなった。
理科や社会は授業ページから超基礎的なまとめ、確認問題から実戦的な問題まで、リズムよく坂を上るように配置されている。
ただ、世の中万能なものはない。もちろんこのオリテキにだって(あくまで私にとって)難はある。
まず残念なのは国語がないこと。オリテキの国語があったら、迷わず飛びつきたい。多分オリテキのテイストで国語を作るのは至難の業なんだろう、と勝手に推察している。国語だけはどうしても別で考えねばならない。
そして難問、発展問題の類があまりない。これはオリテキという教材の性質上、仕方ないことだと思っているので、別教材でカバーしていくことになる。英語は読解問題もないので、ここも別テキストでの補充を考えていく。
かように欠点や不足(というのは申し訳ないのだが)はあれど、やはり私はオリテキが大好きだ。それは、このテキストの中に感じられる「愛情」のようなものに魅かれるからだ。一般的な塾テキストのような硬質感が少なく(硬質感のあるテキストも好きだが)、あくまでも目線はこのテキストを手に取る中学生に合わせられている。かといって、中学生にこびたような体裁は全くない。むしろ、ある程度までは優しく育てながら、少しずつ手を放して厳しく見つめ、最終的には立派に独り立ちさせようとする、親心のようなものまで感じてしまう構成だ。
このテキストの紙面上に流れる親心のようなものが感じられる限り、当塾のメインはオリテキから離れられそうもない。オリテキ大好き。
今後考えるのは、オリテキの不足部分を補完するテキストの陣容だ。