2024年11月5日 強さは弱さを知ること

中学生

勉強道を歩む上で必要な心構えを考えたい。

まず何より必要なのは、「自分が弱い」ことを受け入れることにある。

自分の弱さに気づけなければ、人はそこから突破していくことができない。

ところが困ったことに、多くの人(あえて「弱者」と表現したい)は、自分の弱さという殻に閉じこもりたがる。

特に昨今がそうなのかもしれないが、「弱さ」が武器にできるからだ。

まだ小学生、中学生の間(高校生もそうか)は、周りが優しいせいで、「自分の弱さ」を見せると気を遣ってもらえる。困ったことに唯一「弱さ」をたしなめられるはずの存在である保護者であっても、それをしない。子供に嫌われるのを怖がっているのだろう。

ただ、このまま大きくなっても、弱いままだ。弱いからといって「いたわる、支える、気を遣う」で接し続けていては、いつまでたっても状況は好転しない。最終的には弱さを武器にすることしかできない大人、本物の「弱者」に成り下がる未来しかなかろう。

勉強に話を戻そう。

暗記が苦手、記述が苦手、計算が苦手、苦手といえば表現が柔らかくなるが、これらは全て勉強における「弱点」だ。

これを弱点として受け入れるか、受け入れたうえで克服しようとするか、弱点だから目を背けるか。大げさに言えばこういうところで人間の評価は定まると思う。

私にできることは、弱点を弱点として正面切って伝えること。

克服したいのかしたくないのか、克服するならどうやって取り組むのか、それを考えさせることだ。

その場だけ「やります」と言って逃れても、その後に改善の兆しがなければ容赦なく指摘される。

おそらく、全身から血の気が引くような思いをするだろう。場合によっては恨まれるかもしれない。これが相手への恨みで終わるようなら、言葉は悪いがその子はそこまでだ。きっとこの先も「口だけ弱者」だ。

ただ、私は自分の一生をかけて、こんな子を送り出すことは死んでもできないと誓っている。

覚悟を決め、「強さ」を伝え続ける人であり続ける。

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