2024年10月31日 教材展示会からの私の誓い

中学生

昨日、大阪で教材展示会(2社目)にお邪魔させていただいた。

そこで、一つの教材会社の担当者の方とお話しさせていただいた。

その時にされた質問がある。

「先生の塾さんはどんな形態で指導されているんですか?集団とか個別とか。」

別に何の変哲もない質問だ。教材会社の方ならまず聞きたくなることだから。にもかかわらず一瞬、私は返答に窮した。

なぜか。

私の塾は、指導方法が一貫していないことに改めて気づかされたからだ。

ウチの塾って集団なのか個別なのか、はたまた自立型とか言われる形態なのか。

ただ、これは悪い意味だとは全く思っていない。

指導形態が定まっていないことに、むしろ喜びさえ感じてしまった。

生来のへそ曲がりがなせる業か、と心の中で苦笑したぐらいだ。

大阪を後にして、帰りの電車の中で窓の外を眺めながら考え続けた。

その時、電光に打たれるような感覚に襲われ、こんな言葉が押し寄せてきた。

「俺はただみんなに勉強してほしいんだ、そのためなら指導の仕方なんてなんでもいい、教材なんてなんでもいい、俺の目の前にいる子供たちが充実した表情や真剣な姿勢で勉強する姿が見たい。その先にある何かしらの成功や『強くなったすがた』を体現させるために。」

教材を選定したりするとき、いやでも頭に浮かんでくるのが「システム」だ。

「この教材でこのような時期にこれを教えられるように、このスケジュールで、このオペレーションで・・・。」

この「システム化」がいつも私を苦しめてきた。

目の前の子供たちは個性も何もかもばらばらだ。

あくまで成績や点数に限った話で、人間性のことでは決してないが、できのいいのも悪いのもいる。

うちのような小粒な学習塾でもそうなのだ。システム化なんてもってのほか。

何をしなければならないか、どんな気持ちで取り組まねばならないか、姿勢はきちんとしているか。

私が全身全霊で伝えなければならないのは、そこだけだ。あとは皆が個々に自分の強みや弱みに気づいて、自覚的に変わらなければならない。変わるための援助が私の役目だ。

私が見据える塾のすがたは、まさにこの「勉強道場」だったのだ。

結局、教材に何の関係もない結論になってしまったが、いい実りの一日になった。

におか塾は、尼崎市立花町の「勉強を鍛える学習塾」です。

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