前回に続き、今回は中3の夏休み。
ベタなお話になってしまうが、中3夏休みは基礎復習のチャンスである。
当塾の取り組みの一例をお話ししたい。今回は英数国の3科目。
英語
各文法事項の基本文が書けるようにをコンセプトに進める。
文法テキストの問題をすべて「書いて」答えさせる。
穴埋め問題だろうが選択肢問題だろうがすべての英文は書かせる。日本語にも訳させる。
間違えた問題はしつこく指摘する。間違えの原因はとことん突き詰める。問題に正解していても日本語訳がおかしければ指摘する。中途半端な理解で終わらせないためだ。
そして、この英文を書く→日本語訳をするの繰り返しはいろいろな副産物が得られる。
代表例が英単語だ。知らず知らず英単語が身につく。文法に隣接した英単語が特にその恩恵を受けやすい。例えば未来の文であればtomorrowやsome day、過去の文ならyesterdayやlast night、at that timeなどがそうだ。書く、読む、考えるに付随して覚えるに結び付けたい。
これが終わり次第、通年テキストに復帰して2学期の文法事項を予習するつもりだ。
数学
前半戦は受験用テキストに移行。基礎問題の反復を中1範囲から始める。答え合わせも自分でさせる。できなかった問題はチェックを入れ、繰り返し。易しめの入試問題に数多く触れさせ、入試に向けた基礎力をつけさせる。
中3前半範囲までの復習が完了次第、通年テキストに復帰。2学期の数学は山場だらけだ。2乗に比例する関数、円周角、相似、・・・。これらに取り組むための準備を始めていく。
国語
こちらは1,2年生と同じ。通年テキストを用いて多読の夏にする。問題の解き方などのテクニカルな部分は、多読なくして身にはつかない。テクニックに頼らない国語の力を身につけさせたい。推薦入試などで作文を書く必要がある生徒などは、特に文章の構成を肌で感じることが大事になってくる。
入試問題は冬休み前から演習を行う予定だ。国語に関してもそれまでの下地作りをさせておきたい。