進学を考えるヒント①部活動

今回は、英語のお話の間の箸休め。

進学を考えるために、頭に入れておいた方がいいポイントをいくつかお話ししましょう。

不穏当な内容もあるかもしれませんが、本音でお話しします(笑)。

長くなるので回を分けていきます。今回は部活動にまつわる話題です。

いろいろ言いますが、私には部活動を否定する意図は一切ないことをあらかじめお伝えしておきます。

部活動

中学に進学すると、多くのお子さん(というより全員)が考えるのが、「部活に入るかどうか」という選択肢です。

公立中学の場合、「基本的に全員どこかの部活には入っているよ」という言い方で入部を勧めてきます。もちろん、やりたいスポーツや文化活動があって友達や先輩と一緒に取り組みたい、と考えるならぜひ入部して一生懸命取り組んでほしいと思っています。

ただ、気を付けてほしい点があります。

尼崎は完全下校時刻が18:30

完全下校時刻というのは、「この時刻には全員校門から出た状態になる」ように定められた時刻のことです。尼崎市の場合、公立中学校の完全下校時刻は18:30です。

近隣(同じ第二学区)の他市と比較してみましょう。

西宮市・・・時期により、17:00、17:30、18:00の三段階

伊丹市・・・時期により、17:15から18:30のいずれか

川西市・・・時期により、17:00から18:00のいずれか

この中では伊丹市だけが18:30ですが、これは4月から9月まで限定です。基本的に冬の時期は下校が早くなります。一方、尼崎市は特に時期の限定なく18:30です。

尼崎市の場合、学校から家までの距離によりますが、おおむね家に帰ってくる時刻は19:00くらいになる、と思っておけばいいでしょう。一般企業でいえばちょっと残業して帰るくらいの時間感覚ですね。

注意しておかないといけないのは、「帰宅、風呂、食事」を経ると、もう寝るまでの時間はあまり残されていないということです。学校の予習復習など、時間管理をよほど徹底しておかないと、学校授業との両立は困難になります。

成績には影響がない

先生によっては、部活を退部する相談をすると、「辞めると成績下がるよ」なんていう脅し?をかけられることがあるようです。私に言わせれば「まだそんなこと言ってんの?」です。

これははっきり言えることですが、部活に入っていたかどうかは成績や内申点に一切関係ありません

そもそも「生徒の自主的、自発的な活動に基づいて(とある中学校の部活動方針から抜粋)」成り立っているはずの部活に「成績」なんて持ち込まれるはずがありませんし、もし本当に退部が原因で成績を下げられたりしたら、一般企業ならパワハラどころの話じゃありませんよ。先生が成績まで持ち出して脅すのは、「チームのメンバーや楽器のパートなどの人員が足りなくなることを怖れているから」だとしか考えられません。誰のための部活なんですかね。

繰り返しますが、部活は入っても入っていなくても、途中で退部しても成績に影響はありません。

ただここまで言っておいてアレですが、いったん入った部活なら、よほどの事情がない限り退部するのはおすすめできません。退部した後、「人間関係、友人関係」「顧問だった先生との関係」で学校生活に影を落とさないかが心配だからです。成績等のことは関係ありません。

まとめると、「入る段階でよく考えよう、いったん入ったら最後までやり遂げよう」ということです。

私立中学との比較

少し私立中学との比較をしておきます。

私立中学、とりわけ進学校の場合、部活も推奨はしていますが、優先すべきが勉強であることははっきりしています。そのため、成績不振が続いた場合(定期テストが基準点以下ばかりなど)、「部活停止」という処分が下されることがあります。定められた成績に戻るまで、部活動に参加することを禁止されるということです。また、通学時間が長いという事情もあると思いますが、下校時刻も早めに設定されていることが多いようです。

公立中学の場合、そのような規定はありません。部活動で事故が起きたり、事件などの不祥事を起こしたなどの事情がない限り、部活を制限されることはありません。

これはどちらがいいか、という比較ではありません。お子さん本人、保護者の間で、「優先することは何か」というラインをしっかり引いておいた方がいい、ということが言いたいのです。勉強が第一と考えるなら、「成績不振になったら部活を辞める」「そもそも勉強が優先だから部活には入らない」などをしっかり考えておいてほしいと思います。逆に部活に命を懸けるのなら、「少々成績が悪くても文句を言わない」くらいの覚悟はしてほしいと思います。何も考えずに、安易に「両立」という言葉にとらわれるのはどうかと思います。覚悟のない「両立」という目標に対して待っているのは、たいていの場合「両立」ではなく「共倒れ」です。

最後に

「両立」という言葉を出したので、それに引っ掛けてお話ししておきます。

「両立」というと、「部活と勉強の両立」と思いがちですが、実際は違うと思っています。

そもそも中学生活は部活と勉強だけではありません。「友人と遊ぶ」「好きな異性ができる」「趣味」などのプライベートも思春期の中学生活における大事な要素です。

「両立」というのは間違いで、本当は「鼎立(3つの物事が並び立つという意味)」です。

「勉強」「部活」「プライベート」この3つをバランスよく満たすのは大変だと思います。進学を前に、お子さんの希望や目指す進路などをしっかり考え、部活動を選んでほしいと思います。

そして最後に。

やりたい部活がないなら、どこにも入らない選択肢だってあるということをお忘れなく。

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