前回、お子さんにやみくもに「努力」「やる気」という前に必要な3つの観点をお伝えしました。
①お子さんの現状を知る
②努力のさせ方を知る
③伸び方のイメージを持つ
順番にお話ししましょう。
お子さんの現状を知る
ここでいう現状とは、単に「数学が苦手」「暗記ができない」というような問題ではありません。
もちろん、試験の点数や通知表の評点のような数字だけでもありません。
日常の会話や生活の中で感じること、物事を説明した際の理解力など、細かい点に目を配ることが大切です。
もう一つ大切な視点は、「よいところも見る」ことです。
とかく保護者の方は「できないところ」に目が行きがちです。そしてそれは当然のことだと思います。
ただ、数字や目の前の苦手な物事にばかり目を向けていると、「伸びるきっかけ」を見失うことにもつながります。また、「自分はダメなんだ」「いいところなんかないのか」という風に思ってしまうと、自己肯定感が失われます。
自己肯定感の喪失はお子さんの将来に大きな暗い影を落とします。
よいところ、悪いところ、両方の現状を細かく見つめてあげてください。
努力のさせ方を知る
努力のさせ方というのは、単に「机に向かわせる」「ひたすら問題集をやらせる」といったものではありません。
お子さんの現状に見合った努力のさせ方を考える必要があります。
成績が壊滅的なお子さんであれば、「少しでも興味を持っていそうな科目に集中させる」「簡単な問題だけに集注させる」など。そして大切なのは「できたものを認めてあげること」です。
興味のある科目に集中していると、他の科目が弱くなります。簡単な問題だけ完璧にしていても、テストの点数にはなかなか反映しません。
そういったときに、「他の科目が・・・」や「点数が伸びていない」といったネガティブな見方をどれだけ抑えられるかが大切です。親御さんのネガティブな見方に、お子さんは敏感に反応します。せっかくの努力の兆しをふいにすることになりかねません。親御さんにとっては大変な仕事ですが、「小さな努力」「小さな成長」の部分に目を向けてあげてほしいですね。
成長のイメージを持つ
努力はすぐには結果に反映されません。どうしても、「塾に入れたのだから」「机に向かいだしたのだから」という部分が心に引っかかって、「すぐにみんなに追いつけるはず」「成績が上向くはず」と思われるのも無理はないでしょう。
でも、現実はうまくいかないことが多いです。
そこで大切なのは、「今やっている努力はいつか必ず結果になって表れる」と親子ともに信じることです。これが「成長のイメージ」というものです。
結果というのはテストの点数とは限りません。入試の結果とも限りません。
就職した際の仕事への取り組み方に表れるかもしれませんし、大人になってから自己啓発などに取り組もうとした際に表れるかもしれません。
短期的な目標(テストや受験)はもちろん大事ですが、もっと先にある「しっかりした大人になってくれること」「立派に仕事ができる人になってくれること」までも視野にいれ、お子さんの成長をイメージしてあげてください。
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