中学生の勉強②先取り学習

こんにちは。におか塾塾長の新阜(におか)です。

今日は中学生の勉強その2として、先取り学習の大切さをお話しします。

先取り学習とは

読んで字の通りですが、学校で勉強する内容を先取りして勉強することです。学校の授業内容を前もって見ておく「予習」とはちょっと意味合いが異なります。

予習との違い

予習とは学校の授業を理解するために前もって次の授業でやるであろう単元や内容を読んでおき、わからないところや注意して聞いておくべきところを準備しておく作業です。もちろん、授業理解のためにぜひやっておくべき勉強です。

これに対して先取り学習とは、学校で取り上げられるよりも先に「理解しきってしまう」点で違いがあります。

学校の授業に合わせるのが「予習」、学校に関係なく先へ先へと進めるのが「先取り学習」と理解してもらえればいいかと思います。

先取り学習のメリット

におか塾では先取り学習を推奨しています。先取り学習をお勧めするのにはいくつか理由があります。

①入試に余裕が持てる

まずは何よりこれでしょう。高校入試、特に難関といわれる進学校などを目指す場合、学校の進度に合わせて勉強を進めていると、どうしても難問への対策が遅れてしまいます。多くの進学塾で、早い時期に中学生の内容を終わらせてしまうのはここに理由があります。

②大学進学を考える際の不利を少なくする

これがいちばん大事な視点だと私は考えています。将来は大学を受験したい、させたいと考えていらっしゃる方は多いと思います。中でも難関といわれる国公立大学などを受験したいと考えた時、大きなライバルがいます。それは「中高一貫の進学校に通う生徒さん」です。中高一貫校では独自のカリキュラムが組まれています。特に数学では中学2年生の段階で中学数学の範囲は終了(一部高校の内容も履修済み)、中学3年生から高校数学ⅠAの内容に入っていくのが一般的です。早いところでは高校2年生で数学Ⅲ(理系の生徒が履修)まで終了し、高校3年生の1年間をじっくり入試対策に充ててきます。1年間以上のアドバンテージをもって、彼らは大学入試に臨むわけです。公立高校の場合はどうでしょう。進学実績の高い高校であれば進度は速いのですが、それでも数学Ⅲの履修が終わるのは高校3年生です。中学数学の何倍も難しい内容をしっかりこぼさずに勉強し続けないと、とてもじゃありませんが太刀打ちするのは難しくなります。数学の話ばかりしましたが、英語もそうです。めちゃくちゃ進度が早いわけではないものの、使っている教材のレベルが違います。習得する英単語のレベルも高く、英文も難解です。彼らとの差を詰めることは、大学受験を考える際に非常に大切です。できるならば中学生の間に簡単な高校の内容まで踏み込めることが理想です。

先取り学習の際に注意すべき点

①理解の確認をしっかりと行う

先取り学習は基本的に学校の進度を無視するものです。極端に言えば「自学」です。そうすると、自分でやっている分、理解の確認をおろそかにすると、土台がぐらぐらな状態になってしまいます。問題集や参考書、塾などを効果的に利用し、理解とその定着を図りながら進めることが肝要です。

②学校の勉強をおろそかにしない

学校を先取りしているからといって、「学校の授業なんて聞かなくてもいいや」と考えるのは大きな間違いです。学校の授業は知識を与えてくれるだけのものではありません。クラスのみんなで一緒に考えて答えを出す経験、知識の使い方を教えてくれる授業など、様々な経験ができるのは学校の授業です。これはひとりでできるものではありませんし、塾などでもできません(時間が足りません)。また、学校の授業は、先取りした内容の格好の復習の機会です。やや打算的ですが、学校の授業をいい加減にしていると内申点にも響きます。これは私の経験からいえることですが、勉強ができる人ほど、塾などで先取り学習をどれだけ進めていても、学校の授業をしっかりと受けています。中途半端な人ほど塾や自学のことだけでできたような気になっていて、学校の授業をおろそかにします。繰り返します。学校の授業は真剣に受けなくてはいけません。

③やみくもに全教科先取りしようとしない

全教科先取り学習できるのは、理想ではあります。しかし現実はなかなか難しいと思います。学校が朝から夕方まであって、部活動もある。友達とももちろん遊ばないといけませんし、趣味に充てる時間も持たなくてはいけません。そのうえで割ける勉強時間には限りがあります。その中で学習を進めるのですから、科目は絞られるでしょう。「いや、受験は5教科だから」と言われるかもしれませんが、少なくとも主要な科目の先取りができていれば、時間的な余裕はできます。その時間で他教科の入試対策を行えば十分に準備は可能です。

では、先取りするべき科目は何がいいのか。この2つの観点で決めてみてください。

・積み重ねがものをいう科目→英語・数学

英語・数学は地道な積み重ねがものを言います。中学英語は高校英語へ、そして大学入試へとしっかりつながっていますので、中学生の段階からしっかり積み重ね(英単語や英文法、数学の公式、定理、典型問題の解き方)をしていくことが大切です。だからこそ、中高一貫校では英語、数学の授業時間を多くとっているのですから。

・好きな科目(歴史が好き、理科が好き、など)

好きな科目を先取りで勉強することのメリットは「好きだから深く学べる」ことにあります。歴史の授業で出てくる人物一つとっても、「人名」、「時代」、「何をした人か」といった表面的な知識以上の深い知識を身に着けることは、先々大きな意味を持ちます。興味は関連する人物や時代背景に伸び、さらにそこから他の人物や前後の時代へと伸びます。そうすると「体系的な」理解につながります。これは試験においても非常に大きな力になりますが、何よりもっと大切な「教養」として刻み込まれます。大人になっても活きる力になってくれます。

におか塾では

当塾では、先取りを推奨します。とりわけ、積み重ねと大学受験を意識し、英語と数学の先取りに力を入れていきます。もちろん、お子さんの理解を無視して進めることはしませんが、このくらい進まないといけないんだ、という負荷はしっかりかけていきます。それが難関校受験、ひいては難関大学受験への王道だと考えています。

におか塾は、「ハイレベルな勉強がしたい」、「難関高校進学を目指したい」尼崎の少人数指導学習塾です。

ぜひお電話(06-6415-7898)、メール(niokajuku2021@gmail.com)、お問い合わせページまで!

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