理科の話に移る。
理科は学校復習を授業のメインに据える。学校あるいは先生の都合だと思うが、進み方が学校の数と同じくらいあるのではないかと思うほどバラバラなのだ。進度の差も大きい。集団授業で画一的に指導するのはなじまないと判断し、今回初めて準拠テキストをメインに据えることとした。そこで何を使うかで悩みぬいたが、「定期テスト対策ワーク(ワーク)」に決まり。カラー化されて見やすいものなど、様々な魅力的な教材に頭を悩ませてきたが、スモールステップで確認ができ、計算問題などのトレーニングが充実している点から選んだ。学校授業の半歩先を押さえながら、基本事項の確認を行うのにもってこいだと判断した。
もう一つの演習用教材は、開塾以来使っている「実戦問題集」を変わらず鉄板で使う。この問題集のいいところは話し出せばきりがないが、何より第一に素晴らしい点は問題量の多さ。理科の問題集の宿命的な弱点(弱点と言ってしまうのは甚だ申し訳ないのだが)に、類題の少なさがある。理科は図表やイラストなどが問題に使われるため、どうしてもそれらに紙面が圧迫され、問題量が少なくなってしまいがちだ。そんな中、この「実戦問題集」はとにかく類題が豊富だ。しかも、ただ問題量を多くしているだけでなく、同じような問題に見えて微妙に問うているポイントを変えてくる、徐々に情報量を減らして難度を上げるなど、心憎い演出でこちらのレベルを上げさせてくれる。実戦レベルの問題も量が多く、ポイントを微妙に変えながら、定期テストの難問~入試レベルまでしっかり練習させてくれる。この本を復習段階での練習(基本問題中心)と、長期休みの総復習(実戦問題中心)に使っていく。
これに加えて受験用テキストである「オリテキS-Road」も総復習時期に使い、早い段階から理科を実戦レベルで使える科目にする。兵庫県の公立高校入試は、理科の難易度が他県に比べてもかなり高いので、あわよくば理科を得点源にして受験に大きな差をつける科目にさせていきたい。