我々の時代と違い、今の中学校は定期テストの回数が減っている。中間試験をなくした地域、期末テストもなくす学校などだ。
定期テストをなくす(減らす)ことの是非はここではおいておく。定期テストを減らすことで、代わりに成績評価の基準になるのは、「単元テスト」などの小テストの類だ。
実際に生徒に尋ねてみると、「英単語の100問テスト」、「社会の歴史人物テスト」、「理科の元素記号テスト」など、小テストのオンパレードである。
そして、今回元素記号テストで満点を取った生徒がいる。今までどうしても暗記の類が詰め切れなかった生徒だ。今回おそらく初めて、学校のテストで結果を出した。何か無性にうれしい。満点を取ることにも価値はある。だがもう一方で大事なことがある。努力で結果を得ることだ。それは小テストでもいい。提出物の評価でもいい。授業での発表でもいい。「努力には報われる瞬間がある」ことを知ることができる、それが大きな財産だと思う。
この場でもう一度ほめたい。よく頑張りました。